LACOCO COLUMN

脱毛
2025.8.28
これを見れば丸わかり!脱毛の仕組みを徹底解説!

光やレーザーを使ってどうしてムダ毛が抜けるの?
皮膚にダメージはないのになぜ毛根にだけダメージを与えられるの?

脱毛の仕組みがわからず、簡単な施術でどうして脱毛できるのか不思議に思っている方も多いでしょう。そもそもよくわからないものに、多くの費用はかけられませんよね。そこで今回は脱毛の仕組みを徹底解説!なぜムダ毛が抜けるのか、仕組みがわかれば納得して施術を受けられるはず。脱毛が気になっている方も、脱毛ってなんだかあやしくない?と考えている方も、ぜひチェックしてみてください!

まず押さえておきたい毛が生える仕組み

脱毛の仕組みを理解するために、まず毛の生える仕組みを知っておきましょう。

体毛は毛穴から生えていますよね。体毛のうち、毛穴の中に埋まっている部分を毛根といい、この毛根は毛包という組織に包まれています。

毛穴の一番奥には少しくぼみがあって、そこに「毛乳頭」という組織があります。毛乳頭は毛細血管とつながっていて、血液から栄養を受け取っています。そして受け取った栄養を体毛として成長する「毛母細胞」に届けているんです。

この毛母細胞に毛の生成を促しているとされているのが、毛根の中間くらいの位置にある「バルジ領域」です。

毛穴の底に毛乳頭があって、その周りを毛母細胞が取り囲んでいます。そしてバルジ領域から毛根部分に指令が届くと、毛母細胞が徐々に成長して毛が伸びていく……というのが毛が生える仕組みです。

光脱毛やレーザー脱毛の仕組み

脱毛サロンなどで提供される光脱毛では、IPL(インテンス・パルス・ライト)という光を使用します。一方医療レーザー脱毛はアレキサンドライトやダイオードなどのレーザーを使用しますが、ムダ毛にアプローチする根本的な仕組みは同じです。

脱毛機から照射された光やレーザーは、毛の黒い色素に吸収され熱エネルギーが作られます。この熱が毛乳頭や毛母細胞、バルジ領域にダメージを与えることで、ムダ毛を生えにくくするのが光やレーザー脱毛の仕組みです。

照射した光やレーザーがどの組織にダメージを与えるかは、脱毛の種類によって異なります。

毛乳頭や毛母細胞にダメージを与える「熱破壊式脱毛」の仕組み

光脱毛にも医療レーザー脱毛にも「熱破壊式」と「蓄熱式」の2種類の脱毛方式があります。このうち熱破壊式には以下の特徴があります。

・高温の熱が作られる
・毛母細胞や毛乳頭にダメージを与える
・濃い毛太い毛の施術が得意
・黒い色素に影響されやすく日焼け肌への施術はNG
・産毛の施術は苦手
・痛みが強い傾向

熱破壊式の脱毛は、毛根の奥の毛乳頭や毛母細胞がターゲット。毛根の黒い色素に吸収された光やレーザーが熱を生み出し、毛を通して毛乳頭や毛母細胞に熱を伝える仕組みです。つまり、毛根の根っこ部分と毛乳頭がくっついていないと、うまくダメージを与えることはできません。

太い毛や濃い毛だと熱を作りやすいのですが、産毛のように細い毛では十分に作れません。そのため熱破壊式は、産毛の施術が苦手とされています。

メラニン色素の濃さに影響されやすい仕組みから、日焼け肌やもともと色黒肌、ほくろやあざがある部位への施術はやけどにつながるためNG。高温の熱が毛根に届く仕組みから、どうしても痛みが強くなりがちな傾向です。

バルジ領域にダメージを与える「蓄熱式脱毛」の仕組み

蓄熱式の脱毛には以下のような特徴があります。

・低温の熱を蓄積させる
・バルジ領域にダメージを与える
・メラニン色素の濃さにあまり影響されない
・日焼け肌色黒肌でも施術可能
・ほくろやあざのある部位も照射可能
・毛質を問わず施術可能
・痛みが少ない傾向

蓄熱式では、毛根の黒い色素に反応して作られた熱が毛包部分に蓄積されます。蓄積された熱がバルジ領域に伝わり、ダメージを受けます。発毛の司令塔であるバルジ領域がダメージを受けることで、ムダ毛を生えにくくするのが蓄熱式の仕組みです。

蓄熱式の脱毛はメラニンの濃さにあまり左右されないため、産毛のように薄く細かい毛の施術も可能とされています。出力のやさしい光やレーザーを使用するため、痛みも少ない傾向。蓄熱式は熱破壊式より新しく開発された脱毛技術で、体のどのパーツのムダ毛にも対応可能なうれしい脱毛方式として注目されています。

蓄熱式脱毛についてもっとくわしく知りたい方はこちらの記事もチェック♪

ニードル脱毛の仕組み

光やレーザーとは大きく仕組みが異なる脱毛方式に、ニードル脱毛があります。ニードル脱毛は毛穴に針を差し込み、電流を流して直接毛母細胞にダメージを与えて脱毛する仕組みになっています。

毛の色素に関係なく施術できる仕組みのため、毛質、肌の色、ほくろやあざの有無、日焼け肌、そして光やレーザーでは難しい白髪の施術まで可能な脱毛方法です。ただし、強烈な痛みがともなうのが特徴。微弱とはいえ毛穴に直接電流を流すことを想像すると、痛みが強いのはなんとなく想像できるかもしれませんね。さらに1本1本施術するので、時間がかかるのもニードル脱毛ならでは。そのため、ほかの脱毛でどうしても抜けなかった毛の脱毛や、白髪の脱毛方法として選択されています。

ニードル脱毛には、クリニックで提供される「医療針脱毛」と、脱毛サロンなどで提供される「美容電気脱毛」があります。

医療針脱毛の仕組み

クリニックで提供される医療針脱毛は、絶縁針を用いて行われます。絶縁針は先端のみが通電するよう特殊加工が施されていて、毛母細胞だけを狙って破壊する仕組みです。毛穴周囲の皮膚が傷つく心配がありません。

美容電気脱毛の仕組み

脱毛サロンなどで提供される美容電気脱毛にはいくつか種類があります。それぞれの仕組みは以下のとおりです。

・電気分解法…針から電気を流し、毛包内の水分を分解して発生した水酸化ナトリウムで発毛組織にダメージを与える仕組み。
・フラッシュ法(高周波法)…針を通して高周波を流し、その熱で発毛組織を凝固させる仕組み。
・ブレンド法…電気分解法とフラッシュ法の両方を取り入れた脱毛。発生した水酸化ナトリウムと熱で発毛組織にダメージを与える仕組み。

医療針脱毛より痛みは控えめですが、光やレーザーに比べるとやはり強い痛みのある脱毛方法です。

家庭用脱毛器はどうなの?光脱毛やレーザー脱毛の仕組みの違い

家庭用脱毛器には「ローラー脱毛器」と「光脱毛器」があります。それぞれの特徴と仕組みを紹介します。

ローラー脱毛器の仕組み

ローラー脱毛器のヘッド部分は、毛を挟み込めるようになっています。肌の上を滑らせると毛を巻き込み、引き抜いていく仕組みです。毛根から抜けるのですべすべな仕上がりが期待できますが、物理的に毛を抜いていくため痛みは強めです。

あくまでムダ毛を抜くだけで、発毛組織にダメージを与えることはできません。そのため時間がたてばまた生えてくるので、頻繁に繰り返し処理する必要があります。

家庭用光脱毛器の仕組み

家庭用脱毛器の中にも、光やレーザーを使用したアイテムがあります。基本的な仕組みはサロンやクリニックの光脱毛やレーザー脱毛と同じですが、家庭でも安全に使用できるよう、出力がかなり抑えられています。

そのため永久に毛が生えなくなる、長くムダ毛が気にならなくなるといった効果を期待するのは難しいとされています。あくまで、一時的は抑毛効果にとどまりますが、カミソリでの自己処理を繰り返し、肌トラブルが気になっている方には魅力的な脱毛器といえるかもしれませんね。

なぜ脱毛は何度も通う必要があるの?「毛周期」との関係

サロンやクリニックで受けられる脱毛は、いずれの方法も発毛に関連する組織にダメージを与えることで、ムダ毛を生えにくくする仕組みになっています。

ここでちょっとした疑問がわきませんか?発毛組織にダメージを与えるのなら、なぜ1回で施術が終わらないのでしょう。その理由は、毛が生える仕組みにあります。

毛の生え替わるサイクル「毛周期」

体毛は「成長期」「退行期」「休止期」という3つのサイクルを繰り返しながら生え替わりを続けています。

・成長期…毛母細胞が増殖して毛が成長していく段階
・休止期…毛が抜け、次の毛が成長し始めるまでの段階

このサイクルは毛によって異なります。そのため、今生えて目に見えている毛は全体の20%程度といわれます。なので、施術を繰り返さなければ全てのムダ毛へアプローチできません。

脱毛の種類によっては毛周期に合わせて通う必要がある

熱破壊式の脱毛は、毛根と毛乳頭などの発毛組織がくっついているタイミングを狙って施術を受けなければ、うまく効果を得られません。一方蓄熱式はターゲットとなるのがバルジ領域で、熱は毛包に蓄積されます。そのため、毛根と毛根の奥の発毛組織がくっついていなくても、効果的にダメージを与えることができます。

熱破壊式は毛の成長期に合わせて、2カ月程度間隔で施術を受けるのが一般的です。一方蓄熱式はサロンやクリニックによって異なり、最短だと毎月通えるところもあります。

脱毛の種類についてくわしく知りたい方はこちらの記事もチェック♪

毛周期についてくわしく知りたい方はこちらの記事もチェック♪

脱毛が完了したら本当にもう生えてこなくなる?

医療脱毛でよくいわれる「永久脱毛効果」ですが、本当に永久にムダ毛が生えなくなるのか気になる方も多いのでは? 

永久脱毛はFDA (米国食品医薬品)やAEA(米国電気脱毛協会)で定められた定義によるもので、「ムダ毛が生えない状態が長く維持できる」「最終脱毛をしてから1カ月後の毛の再生率が20%以下」などの脱毛が永久脱毛として認められます。

つまり、生涯全く生えなくなることを保証するものではありません。ムダ毛が気にならない状態にはなれるものの、また生える可能性がある点は理解しておきましょう。

脱毛の仕組みまとめ!

これまで紹介してきたさまざまな脱毛の仕組みを一覧にまとめました。痛みのレベルやリスクもあわせてまとめているので、脱毛選びの参考にしてみてくださいね。

脱毛方法方式ターゲット効果の持続性痛みレベル適した毛質・肌質主なリスク施術間隔の目安
医療レーザー熱破壊式毛乳頭・毛母細胞永久脱毛・太く濃い毛が得意
・日焼け肌NG
やけど、毛嚢炎、色素沈着、硬毛化2〜3カ月
蓄熱式バルジ領域減毛・抑毛低~中・濃い毛も細かい毛もOK
・日焼け肌OK
乾燥、肌荒れ1~3カ月
光脱毛(IPL)熱破壊式毛乳頭・毛母細胞減毛・抑毛低〜中・太く濃い毛が得意
・日焼け肌NG
・美肌効果あり
やけど、乾燥、肌荒れ2〜3カ月
蓄熱式バルジ領域減毛・抑毛・濃い毛も細かい毛もOK
・日焼け肌OK
・美肌効果あり
1~3カ月
電気針脱毛電気針による毛根直接破壊毛乳頭・毛母細胞永久脱毛とても高い白髪、産毛、日焼け肌、タトゥー上のムダ毛もOK赤み、腫れ、毛嚢炎、色素沈着、内出血2~3カ月

【脱毛の豆知識1】今の脱毛の仕組みはいつできたの?実は古い脱毛の歴史

脱毛の歴史は意外と古く、旧石器時代から行われていたといわれています。現代のように衛生環境の整っていなかった大昔は体毛がノミやシラミの温床になったため、必然的に剃らなければならなかったのです。

メソポタミア文明ではシュメール人が、ピンセットのようなものを使って脱毛していたといわれています。シュメール人の間で行われていた脱毛は宗教的な観点からでした。オリエント文明では王が複数の妻を持つハーレムで、女性たちが美容目的でムダ毛処理をしていたのだとか。

日本でも平安時代や江戸時代に脱毛の記録がありますが、現代の日本に海外式の脱毛が持ち込まれたのは1970年代に入ってからです。そのとき輸入されたのはニードル脱毛で、あまりに高額で痛みも強かったため庶民には浸透しませんでした。そして1997年、現代のレーザー脱毛が日本に入ってきたことで脱毛はブームになります。その後さまざまに改良され、痛みの少ない蓄熱式の脱毛が提供されるようになるなど、脱毛は選択肢の幅を広げていったのです。

【脱毛の豆知識2】海外は光やレーザー脱毛がメジャーじゃない?脱毛の仕組みからわかる納得の理由

日本では光やレーザー脱毛が主流となっていますが、実は海外ではそこまでメジャーというわけではありません。これには脱毛の仕組みが関係しています。

光やレーザーはムダ毛の黒い色素に反応して熱を作る仕組みですよね。海外ではブロンズヘアの方も多く、光やレーザー脱毛ではうまく処理できない場合があるんです。そのため特に欧米ではブラジリアンワックスが脱毛の方法としてメジャー。ブラジリアンワックスはワックス剤を塗布し、剥がすのと同時に絡まった毛を抜くという脱毛方法です。

またスレッディングという糸を使った脱毛方法も人気です。スレッディングは糸で毛を絡め取るようにして抜く脱毛方法で、顔脱毛に使用されることが多いようです。

脱毛のQ&A

脱毛の仕組みについていろいろわかったところで、脱毛の気になるQ&Aを紹介します。

Q1. 脱毛って本当に効果あるの?

A. 脱毛の効果には個人差がありますが、効果を実感している方は多くいます。

脱毛の効果は個人差が大きく、脱毛の進み具合も人によって異なります。とはいえ多くの方が「やってよかった」「効果があった」と実感しているのも事実。1回・2回の施術では、よくわからなかった効果も、繰り返しているうちに「ムダ毛処理がほとんど必要なくなった」と実感する方もいますよ。

脱毛の1回目の効果について知りたい方はこちらの記事もチェック♪

脱毛の2回目の効果について知りたい方はこちらの記事もチェック♪

脱毛の3回目の効果について知りたい方はこちらの記事もチェック♪

Q2. 脱毛後、毛がポロポロ抜けてまた生えてくるのはなぜ?

A. 脱毛は施術を受けてすぐに毛が抜けるものではありません。

医療脱毛の熱は開式の場合、施術後2~3日たってから毛が浮き上がるようにポロポロ抜け落ちます。光脱毛では2週間くらいたってから抜け落ちるのが一般的。なので「すぐに抜けないけど効果ないのかな?」と心配する必要はありませんよ。

また、今生えているのは毛穴全体の20%程度の毛穴なので、しばらくたてば施術を受けていない毛がまた生えてきます。これを繰り返すことで全体的にムダ毛が気にならなくなるので、根気よく続けることが大切です。

光もレーザーも脱毛の仕組みは似ているけど得意不得意が異なるので自分の目的に合った脱毛を選ぶことが大切

脱毛は光やレーザーを使用し、ムダ毛の黒い色素に反応した熱を利用して発毛組織にダメージを与える仕組みになっています。そのため脱毛の種類によっては毛質や肌質を選ぶ場合があるため、自分に合った脱毛を選ぶことが効果を実感するための欠かせないポイントです。

脱毛サロンラココで提供しているのは、毛質・肌質に関係なくまるっと全身まとめて脱毛できるSHR方式(蓄熱式)の光脱毛。痛みの心配がほとんどないので、脱毛初心者の方にもおすすめです。気になる方はぜひラココをチェックしてみてくださいね。