脂性肌さんの悩みはとても切実ですが、毎日のスキンケアを見直すだけで、お肌の調子がぐんと良くなることがあるんです。
そこで今回は、脂性肌の方向けに正しい洗顔方法や洗顔料の選び方、洗顔後のスキンケアについてくわしく解説します。
INDEX
脂性肌でもすっきり!洗顔料の正しい選び方とポイント

まずは洗顔に欠かせない「洗顔料」選びから。余分な皮脂はしっかり落としたいけど、洗顔後につっぱるのはイヤですよね。アイテム選びの際は、以下の3つの特徴に注目してみてください。
さっぱりタイプを選ぶ
洗い上がりがさっぱり感じられるタイプがおすすめです。脂性肌に向いているのは、余分な皮脂や汚れを適度に落としつつ、必要なうるおいはきちんと残してくれるもの。「さっぱりタイプ」「オイリー肌向け」と表示されている商品を選ぶとよいでしょう。
低刺激処方
お肌への刺激が少ない処方が安心です。洗浄力が強すぎると肌のバリア機能を壊してしまうため、「敏感肌用」「低刺激」と書かれたものがベター。「アミノ酸系」「グリセリン系」などマイルドな洗浄成分が含まれたものを選んで、肌への負担を減らしましょう。
ノンコメドジェニック処方
「ノンコメドジェニック」と表示された洗顔料も脂性肌さんにはおすすめです。これは、毛穴を詰まらせにくい処方という意味。皮脂で毛穴が詰まりがちな脂性肌にはうれしいポイントですよね。
これとは反対に、避けたいのは、洗浄力が強すぎる洗顔料。「ラウリル硫酸Na」など、強力な界面活性剤が主成分のものは、必要な皮脂まで奪われ、洗顔後に肌がつっぱってしまうことも。
しかも、肌の乾燥をうながし、余計に皮脂が分泌されて逆効果になりかねません。
また、アルコール(エタノール)が高濃度で含まれる洗顔料も、人によっては刺激になる場合があります。成分表示をチェックして自分に合ったアイテムを選びましょう。
ゴシゴシ洗ってない?脂性肌に優しい洗顔方法をチェック!

肌に合った洗顔料を使っていても、洗い方が間違っていたら効果は半減。一度、肌に優しい正しい洗顔方法をおさらいしておきましょう。
キーワードは「泡」「ぬるま湯」「優しく」。以下のステップで丁寧に洗顔してみてください。
1. 手を洗い、顔をぬるま湯で軽くすすぐ
洗顔を始める前に、石けんなどで手を清潔に。その後、ぬるま湯(約30~34度)で顔全体を軽くすすいで予洗いし、顔表面のホコリや汗を流します。
2. 洗顔料をしっかり泡立てる
洗顔料はしっかりと泡立てることが大切。泡立てネットを使うと、モコモコのキメ細かい泡が簡単に作れますよ。
3. 泡を転がすように優しく洗う
泡をクッションにして肌の上をなでるように洗いましょう。皮脂の多いTゾーン(額や鼻筋)を先に洗い、乾燥しやすい頬は最後にサッと洗う程度にすると◎。ゴシゴシこすらなくても、泡が汚れを吸着して落としてくれますよ。
また、30秒〜1分程度で十分に汚れを落とせます。洗う時間が長すぎると、肌に必要なうるおいまで落としてしまうことがあるため注意してくださいね。
4. ぬるま湯で丁寧にすすぐ
洗顔後のすすぎ残しはトラブルの元。泡が肌に残らないよう、20回前後を目安にしっかりすすぎましょう。熱いお湯は必要な皮脂まで奪ってしまうのでNG。冷水では汚れが落ちにくいので、ぬるま湯を使うのがおすすめです。
5. 清潔なタオルで水分を優しくオフ
洗顔後は柔らかく清潔なタオルで、肌を押さえるようにポンポンと優しく水気を取ってあげましょう。
ゴシゴシ洗いを卒業して「泡で優しく」を心がけるだけで、肌への負担は大きく軽減できます。地道に続けることで、少しずつ肌質の改善が期待できますよ。
脂性肌の洗顔は1日何回がベスト?頻度の目安を解説

「脂性肌だから、1日に何度も洗顔してしまう…」という方も多いのでは?しかし、洗顔のしすぎは逆効果なんです。
一般的に洗顔は「1日2回(朝と夜)がベスト」と言われています。それ以上、頻繁に洗ってしまうと、肌に必要な皮脂まで取りすぎてしまい、かえって乾燥を招くことに。
防御反応から肌が皮脂を余計に分泌してしまい、テカリや毛穴詰まり、ニキビなどのトラブルが悪化する可能性もあります。脂性肌だからといって洗いすぎは禁物ですよ。
ただし、汗をたくさんかいたときなどは例外。洗顔料は使わず、ぬるま湯で軽くすすいでサッと洗い流しましょう。
外出先など洗顔できないときは、洗顔シートや清潔なハンカチで肌をそっと押さえて汗や皮脂を吸い取るのがおすすめ。ただし、くれぐれも擦らないように注意してくださいね。
脂性肌の洗顔後はこれが正解!タオルドライと保湿ケアのポイント

洗顔後の拭き方や保湿ケア次第で、肌の調子や皮脂の出方が大きく変わるという意見も。最後に、洗顔後のタオルドライのコツと保湿ケアのポイントを解説します。
タオルドライはとことん優しく!清潔なタオルでそっとオフ
洗顔直後、濡れた顔を拭くときにゴシゴシ擦ってしまっていませんか?優しく洗顔しても、その後に強い摩擦を与えては台無し。肌が傷ついてしまいます。
タオルドライの基本は「清潔なタオルで優しく押さえる」こと。柔らかい清潔なタオルを使って、水滴を吸い取るようにそっと肌に当てましょう。
ゴシゴシと擦るのはNG。摩擦は肌荒れや黒ずみの原因になると言われていますよ。
また、顔を拭くタオルは常に清潔なものを使いたいところ。理想を言えば洗顔の度に清潔な乾いたタオルを用意するのがベストです。
一度使ったタオルは雑菌が繁殖しやすいので、何日も使い回すのは避け、毎日取り替えましょう。「毎回きれいなタオルを使うなんて大変!」という場合は、コットンで代用して軽く押さえる方法も◎。清潔さと優しさを心がけてくださいね。
洗顔後の保湿ケアで皮脂バランスを整えよう
そして忘れずに行いたいのが洗顔後の保湿ケアです。脂性肌の方でも、洗顔後は肌表面の水分が奪われてしまいます。内部が乾燥したインナードライの状態になっているケースが少なくありません。
そのまま放っておくと、肌は乾燥に対抗しようとして皮脂をさらに分泌してしまい、ベタつきが悪化する悪循環に…。だからこそ、洗顔後はすぐに適切な保湿をしてあげることが大切なんです。
脂性肌さんには、さっぱりタイプだけどきちんとうるおうスキンケアがおすすめ。洗顔後すぐに低刺激でさっぱり系の化粧水を顔全体になじませ、その後にオイルフリーや油分少なめの乳液や保湿ジェルなど、テクスチャーが軽めの保湿剤を選んで、水分を閉じ込めるのが基本です。
ポイントは、洗顔料同様に「ノンコメドジェニック処方」「低刺激」などの表記があるアイテムを選ぶこと。毛穴づまりやニキビの原因になりにくい処方のものが安心です。
お出かけ前のスキンケアも同様です。テカりやすい部分ほど、しっかり保湿したほうがメイク崩れしにくくなりますよ。
「ベタつきが気になるから」と保湿をサボりがちですが、皮脂と水分のバランスを整えるためには、洗顔後の保湿ケアまでがワンセット。適度にうるおった肌ほど過剰な皮脂が出にくくなり、テカリにくい健やかな肌に近づけますよ。
正しい洗顔で脂性肌の悩みを解決!毎日のスキンケアにひと工夫を

毎日の洗顔、洗顔後の拭き方や保湿ケアをちょっと見直すだけで、脂性肌さん特有の肌のテカリやベタつきをある程度改善できます。
大切なのは、肌に優しく洗うことと適切な保湿ケアを続けること。毎日の積み重ねで、テカリやベタつきに悩まされない、すべすべお肌に一歩ずつ近づけるはずです。
ラココでは、皆さんがもっと自分の肌を好きになれるよう、毎日のスキンケアや美容のヒントをお届けしています。気になることや困ったことがあったら、ぜひラココをチェックしてみてください。私たちと一緒に、理想の肌を目指しましょう!
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