LACOCO COLUMN

スキンケア
2025.6.10
乳液とクリームの違いって?使う目的や使用感・選び方まで徹底解説!

スキンケアの仕上げに使われる「乳液」と「クリーム」は、どちらもお肌にうるおいを閉じ込めるアイテムです。使う目的が同じなので「違いがよく分からない」「どっちを使えばいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は乳液とクリームの違いを解説しながら、自分にぴったりの使い方や選び方までご紹介します。うるおいに満ちた健やかな肌を手に入れるために、ぜひ参考にしてくださいね。

そもそも乳液とクリームの基本的な違いとは?

乳液とクリームは、どちらも保湿を目的としたスキンケアアイテムですが以下のような違いがあります。

違い①乳液とクリームは「水分と油分の配合比率」が違う

乳液とクリームの一番の違いは「水分と油分の配合比率」で乳液は水分が多く、油分が少なめです。

【油分の配合比率】

乳液:約20〜30%
クリーム:約30〜40%

乳液は水分を肌に与えつつ、軽く油分でフタをするような役割を果たします。一方、クリームは油分が多く含まれており、肌に与えた水分や美容成分をしっかり閉じ込めて乾燥を防ぐ力が強いのが特徴です。

違い②乳液は水分が多くて「さっぱり」とした使用感

乳液は水分が多く含まれているため、肌にのばしたときの使用感がとても軽やかでさっぱりとしていてスッと肌になじむのが特徴。「保湿=ベタつく」というイメージを持っている方にも使いやすく、とくに皮脂分泌が多くなりやすい春夏の時期や脂性肌の方におすすめです。

違い③クリームは油分が多くて「しっとり」とした使用感

クリームは乳液と比べて油分の割合が高く、濃厚でしっとりとした使用感が特徴です。肌にのせると、しっかりとしたうるおいの膜をつくってくれます。そのため、乾燥しやすい冬場やエアコンで乾きがちな室内での使用に向いています。

乳液とクリームはどっちも使ったほうがいい?

「乳液とクリーム、どちらかだけではダメなの?」と思う方もいますよね。結論から言えば、どちらも使うのが理想的。ただし、必ずしも全員に当てはまるわけではありません。

乳液で肌に水分と軽めの油分を与えたあと、クリームでそのうるおいをしっかり閉じ込めると、より高い保湿効果が期待できます。乾燥が気になる季節や年齢による肌の変化を感じている方には、このダブル使いがとてもおすすめ。

ただし脂性肌の方や、気温・湿度が高い季節には乳液だけで十分な場合もあります。肌の状態や生活スタイルに合わせて「今の自分の肌に必要な保湿」を見極めて選ぶのが大切です。

どうやって選べばいい?|乳液とクリームの使い分け方法

乳液とクリームのどちらを選べばいいのか悩んでしまいますよね。そこでここでは、乳液とクリームの使い分け方法を解説していきます。ぜひ参考にして自分にあったものを選んでくださいね。

肌タイプによって使い分ける

肌タイプは人それぞれなので乾燥肌・脂性肌・混合肌など、肌の特徴に合わせたスキンケアが大切です。乳液とクリームは、以下のように肌タイプに応じて使い分けることで必要なうるおいを効率よく与えられます。

肌タイプおすすめアイテム
乾燥肌クリーム
脂性肌さっぱりタイプの乳液
混合肌脂っぽいTゾーンは乳液乾燥している頬はクリーム

朝と夜で使い分ける

スキンケアは「朝」と「夜」で肌の状態や目的が異なるため、乳液とクリームも使い分けるのが効果的です。朝はメイク前のベタつきを避けたいので、軽やかな乳液がぴったり。

一方、夜は肌の修復が進む時間帯でもあるため、しっかり保湿できるクリームで肌を包み込んであげましょう。乳液→クリームの順で重ねると、保湿効果がより高まります。

このように、時間帯に合わせてアイテムを使い分けることで肌のうるおいを逃さず、健やかな肌を保てるでしょう。

季節によって使い分ける

季節によって肌の状態は大きく変わります。夏は汗や皮脂の分泌が増えるため、重たいクリームではなくさっぱりとした乳液が心地よく使えるでしょう。冷房などで乾燥しがちな場合は、部分的にクリームをプラスするのもおすすめです。

逆に冬は空気が乾燥しやすく、肌のうるおいが逃げやすい季節なので乳液だけでは保湿が足りないと感じる方も多いでしょう。そんなときは、乳液で肌を整えたあとにクリームでしっかりフタをするのがおすすめです。

肌の状態で使い分ける

同じ人でも、日によって肌の状態は変わります。たとえば体調が優れない日や睡眠不足のときは、肌が乾燥しやすくなりがち。そんな日は、クリームを使ってしっかり保湿するのがおすすめです。

また生理前やストレスがたまっているときは、皮脂が過剰に分泌されやすくてニキビやベタつきが気になることも。その場合は、さっぱりとした乳液で保湿しながら肌の負担を抑えるのがよいでしょう。

毎日のスキンケアはいつも同じではなく、今日の肌に合ったケアを意識することが健やかな肌を育むカギになります。

乳液とクリームの使い方

乳液やクリームを使うときは「順番」と「適量」を意識することがとても大切です。化粧品メーカーによっては乳液先行の場合もありますが、基本的には「化粧水→美容液→乳液→クリーム」の順番で使用します。

乳液は化粧水のあと、肌の水分を軽く包み込むようになじませていきます。クリームは、スキンケアの最後にフタをするイメージでやさしくなじませましょう。どちらも一度に多く使いすぎると、肌に負担をかけてしまうのでパール粒大〜10円玉大が目安です。

また、肌をこすらずに手のひらで包み込むようになじませるのがポイント。朝と夜で使い分けたり、肌のコンディションに合わせて調整したりすることで、スキンケアの効果をより実感できますよ。

【Q&A】乳液とクリームの気になること

ここでは、乳液とクリームの気になる質問にお答えします。日々のスキンケアがもっと楽しく、もっと自分の肌に合ったものになるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【Q1】乳液には水分が含まれているから化粧水はいらない?

乳液には水分も含まれていますが、化粧水の代わりにはなりません。

化粧水は肌にうるおいを与える役割、乳液はその水分を油分で閉じ込めて保つのが役割です。両方を併用することで肌の水分バランスが整いやすくなり、乾燥や肌荒れの予防にもつながります。

【Q2】オールインワンジェルは乳液やクリームの代わりになる?

オールインワンジェルは化粧水や乳液、クリームなどの役割を一つにまとめた便利なアイテムです。ただし、すべてをしっかりカバーできるかは肌質や季節によって異なります。

とくに乾燥しやすい方や、冬場はうるおいが物足りないことも。そんなときはオールインワンのあとにクリームをプラスするなど、肌の状態に合わせた工夫をするとより快適に使えるでしょう。

【Q3】乳液はコットンでつけたほうがいい?

乳液は「手」でも「コットン」でも使えますが、やさしくなじませやすいのは手です。手のひらの体温で乳液がなじみやすくなり、摩擦も少ないのがメリット。肌への刺激を抑えたい方にはとくに手でつけるのがおすすめです。

一方でコットンはムラなく塗れるので、肌に均一にのばしたいときに便利。ただし、コットンを使うときはたっぷり乳液を含ませて、こすらずやさしくなじませるのがポイントです。

うるおい美肌になるには乳液とクリームの違いを理解して自分にあったものを使おう

肌のうるおいを保つためには、「乳液とクリームの違い」を知って、自分の肌に合ったアイテムを選ぶことがとても大切です。どちらが優れているというよりも、肌の状態やライフスタイルに合わせて使い分けることが効果的。

肌タイプや季節、朝晩の使い分けなど、少しずつ調整しながら自分にあったものを取り入れてみてくださいね。丁寧な保湿ケアで、あなたらしい健やかでうるおいに満ちた肌を育てていきましょう。