赤くポツポツしていたり、触るとザラザラしていたり、かゆみがあったりなかったり…。
じつはその「ブツブツ」は、原因によってケア方法がまったく異なるんです。
今回は、肌のブツブツの正体から原因別の対処法、やってしまいがちなNG習慣までをやさしく丁寧に解説します。
INDEX
肌のブツブツってどんな状態?

肌のブツブツといっても、さまざまな状態があります。そこでここでは、肌のブツブツの見た目や特徴などについて解説しますので、ぜひチェックしてみてください。
肌のブツブツの見た目や特徴
「ブツブツ」の代表的なタイプは下記のとおりです。
【肌のブツブツの見た目や特徴】
・触るとザラザラしている
・白や黒の点々が目立つ
・赤みを帯びている
・水ぶくれのようなポツポツ
・炎症やかゆみを伴う
症状はさまざまですが、見た目や手触りである程度はどんなタイプか判断できるでしょう。
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肌のブツブツにかゆみや痛みがある場合とない場合
ブツブツの「感覚」もとても大事なポイントです。
かゆみや痛みがある場合:アレルギーやニキビ、あせもなどの可能性が高いです。
かゆみや痛みがない場合:毛穴詰まりや乾燥など、肌のバリア機能低下が関係していることも。
自分の肌の状態をじっくり観察することが、正しいケアの第一歩になります。
肌のブツブツ|原因別の特徴

肌のブツブツには、それぞれ原因と特徴があります。正しいケア方法を知る前に、まずは原因と特徴について知っておきましょう。
①毛穴詰まり・角栓による肌のブツブツ
毛穴に皮脂や古い角質が詰まることで、白や黒の小さなブツブツができやすくなります。とくに小鼻やTゾーンに多く、触るとザラザラするのが特徴。
毛穴が開いたり酸化して黒ずみになることもあります。
②乾燥による角質のめくれによる肌のブツブツ
肌が乾燥するとバリア機能が低下し、角質がうまく剥がれずにたまってしまうと細かいブツブツが出ることがあります。
かゆみや赤みは少ないものの、ザラつきや粉吹きが気になる状態に。
③ニキビや炎症を伴う肌のブツブツ
皮脂分泌の多い部分に赤く腫れたニキビがブツブツとできることがあります。思春期やホルモンバランスの乱れ、ストレスや睡眠不足なども影響します。
このタイプのブツブツは痛みを伴うこともあり、炎症がひどくなるとニキビ跡が残ることもあるので注意が必要です。
④アレルギー・かぶれによる肌のブツブツ
花粉や化粧品、金属、食品などのアレルゲンに反応して、かゆみや赤みを伴う細かいブツブツが急に現れることがあります。
肌が敏感になっているときに出やすく、自己判断でケアをせず、刺激を避けて肌を休めることが大切です。
⑤あせもや汗による肌のブツブツ
汗をかいたまま放置すると毛穴が詰まって炎症を起こし、赤いポツポツができる「あせも」になることがあります。
⑥毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)
毛孔性苔癬は二の腕や太もも、お尻などにできやすい、触るとザラザラした鳥肌のようなブツブツです。遺伝的な体質が関係しており、思春期から現れやすい傾向があります。
かゆみや痛みはあまりありませんが、目立ちやすいため気になる方も多い症状です。
【タイプ別】肌のブツブツの対処法

ここでは、タイプ別にあった肌のブツブツの対処法について詳しく解説していきます。あなたを悩ませるブツブツに最適なケア方法があるか、ぜひチェックしてみてくださいね。
毛穴詰まり・角栓タイプのケア方法
毛穴の詰まりや角栓によるブツブツには、まずクレンジングを丁寧に行うことが基本です。
メイクや皮脂汚れが毛穴に残ると、すぐに角栓として詰まってしまうので、やさしくしっかりと落としましょう。酵素洗顔やクレイ洗顔など、毛穴汚れを分解・吸着してくれる洗顔料もおすすめです。
ただし、洗いすぎると乾燥や皮脂の過剰分泌を招くため、保湿も忘れずに。肌のうるおいバランスを整えることが、つるんとした肌への第一歩です。
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乾燥タイプのケア方法
乾燥が原因のブツブツには、徹底的な保湿ケアが欠かせません。
洗顔後はすぐに化粧水をつけて、肌が乾く前に乳液やクリームで水分を閉じ込めてあげましょう。とくにセラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたスキンケアアイテムは、乾燥肌さんにぴったり!
洗顔もゴシゴシこすらず、ぬるま湯でやさしく行うことがポイントです。
ニキビタイプのケア方法
ニキビによるブツブツには、清潔を保ちながらも肌に負担をかけないケアが大切です。
ノンコメドジェニック処方のスキンケアを選び、余分な皮脂や汚れを落としつつも、肌に必要なうるおいはキープしましょう。赤く炎症を起こしている場合は、市販のニキビ治療薬やビタミンC配合のアイテムが効果的。
しかし、赤みや炎症が悪化していると感じたら早めに皮膚科に相談するのが安心です。
アレルギー・かぶれの対処方法
化粧品や金属、花粉などによるアレルギーやかぶれが原因のブツブツには、まず「刺激となっているものから離れる」ことが重要。
思い当たるスキンケアやアクセサリーなどがあれば、すぐに使用を中止して肌を休ませましょう。症状が軽ければ冷やしたり、抗炎症成分入りのクリームでケアを。強いかゆみや赤みがある場合は、皮膚科での診察をおすすめします。
あせも・汗のブツブツ対策
あせもや汗によるブツブツは、汗をこまめにふき取って肌を清潔に保つことが大切です。通気性の良い服を選んだり、汗をかいたあとはシャワーでさっと流したりすると◎
暑い時期は、冷房や冷却シートなどで汗をかきにくくする工夫も役立ちます。放置するとかゆみや炎症が悪化することもあるので、早めの対処を心がけましょう。
毛孔性苔癬のケア方法
毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)には、角質ケアとしっかりとした保湿の両立が効果的です。ザラザラが気になるからといって無理に削ったりこすったりするのはNG。
ピーリング剤や尿素配合クリームなどを使いながら、優しくケアしていくのがおすすめです。完全になくすことは難しいものの、根気よくケアを続けることで少しずつ目立たなくなっていくでしょう。
肌のブツブツはイヤ!気をつけたいNG習慣とは?

肌のブツブツを悪化させないためにも、以下のような習慣には注意が必要です。
・顔をゴシゴシ洗う
・枕カバーやタオルを長期間交換しない
・メイクを落とさず寝る
・暴飲暴食や寝不足
・紫外線対策をしない
肌は、思っているよりもとても繊細。日々のちょっとした行動が肌荒れに繋がることもあるので、生活習慣を見直してみることも大切です。
肌のブツブツは原因にあったケアをしてツルツル美肌を手に入れよう!

肌にできるブツブツは、見た目だけでなく気持ちまで沈ませてしまいますよね。でも、原因がわかれば正しく対処することができます。
大切なのは「自分の肌の状態を知ること」そして「やさしく丁寧にケアすること」
すぐに改善するわけではありませんが、肌と向き合う時間を少しずつ増やしていけば、きっとツルンとした美肌に近づけるはずです。
あなたの肌が少しでも心地よく過ごせるよう、今日からできるケアをはじめてみましょう。
