LACOCO COLUMN

スキンケア
2025.8.21
角質を取りすぎると顔が大変なことに!肌トラブルの種類と今日からできるケア方法・予防法

「急に肌の乾燥がひどくなった」
「赤み、ピリつき、なんだか異常にツルツルしている……」

それはもしかしたら頑張りすぎた角質ケアが原因かもしれません。 「角質ケアは肌に良い」と思われがちですが、やりすぎると逆効果。今回は顔の角質を取りすぎるとどうなるのか、肌のSOSサインと、正しい角質ケアの方法、そして角質をためないための予防法を解説します。

顔の角質を取りすぎるとどうなるの?典型的な肌のSOSサイン

角質とは肌の一番表面にある層(角層)を作っている1枚1枚の皮膚のこと。肌の内側を守る役割があります。角質が厚くなると肌触りがゴワゴワしたりくすんだりするので、角質ケアによって取り除くのが効果的。でも取りすぎるともっと大変なことになってしまうんです。

まずは角質を取りすぎるとどうなるのか、典型的なSOSサインで紹介します!

乾燥の悪化・つっぱり感

角質を取りすぎた際に起こる典型的なサインが乾燥の悪化です。スキンケアをつけてもつけてもまったく潤った気がせず、つっぱり感が続きます。乾きすぎて痛い、かゆいといった症状も見られ、一日中顔を化粧水の中に浸していたいくらいの乾燥状態になることも。

これは角質の取りすぎによってバリア機能が低下し、水分が蒸発しやすくなったことで起こります。外部刺激にも過敏になるので、ちょっとした摩擦や紫外線の刺激で炎症を起こすこともあります。

ビニール肌

角質を取りすぎると、まるでビニールのように不自然なツルツルの肌になることがあります。ビニール肌と呼ばれる状態で、見た目はつやつやで肌触りもツルツルですが、角層を取りすぎてキメがなくなったことで起こります。光が当たるとピカピカして見え、毛穴も見えないので周囲からはキレイな肌と誤解されることもありますが、実際は肌に潤いを感じられず、ピリピリしたり赤みが出たりしやすい状態です。

ニキビ・吹き出物が増える

角質を取りすぎにより、ニキビや吹き出物が増えることがあります。角質の取りすぎでバリア機能が低下すると雑菌が繁殖しやすく、開いた毛穴にアクネ菌や雑菌が入り込めばニキビや吹き出物の原因に。ベタベタしつつ乾燥するといういやな肌状態になり、ニキビや吹き出物が増えたら、角質を取りすぎたサインかもしれません。

毛穴の開きが悪化

角質を取りすぎるととにかく肌が乾燥するので、毛穴が大きく開いた状態になります。特にほほの毛穴が丸くぱっくり開くのが特徴で、熱感を持つこともあります。また衰えたバリア機能の代わりになんとか肌を守ろうと皮脂を分泌しやすくなるので、小鼻や額の毛穴が目立つことも。

化粧ノリの悪化

メイクをキレイに密着させるには、肌の潤いとしっかりとしたキメが必要です。角質を取りすぎてキメがなくなり、乾燥がひどくなった肌にメイクはうまくのりません。メイクをしても崩れやすかったり、乾燥で粉を吹いたり、顔中がしわしわな仕上がりになることもあります。

角質の取りすぎは顔にとっては災難!正しいケア方法を覚えよう

角質を取ると肌触りが良くなり、メイクもキレイにのるため毎日やりたくなる気持ちはよくわかります。しかし角質ケアは、思っているほど頻繁にしなくてもいいケア。ここからは、正しい角質のケア方法をご紹介しますね。

角質ケアの頻度

角質ケアの頻度は、多くとも週に1~2回程度に留めましょう。健康な肌の角層は、ターンオーバーにより自然に少しずつ剥がれています。とはいえ、1日に何度も剥がれ落ちるものではありません。つまり毎日角質ケアをするということは、たまってもいない角質を無理に取り除く行為になるんです。

自分で肌に触れ「今日はざらつくな」「ちょっと化粧ノリが悪かったな」といった日に角質ケアをするのが、本当はベストなタイミング。肌触りでわかりにくいなら、週に1~2回、角質ケアをする日を決めて定期的に行うとよいでしょう。

角質ケアに使用するアイテム

角質ケア用の代表的なアイテムには以下があります。

・角質ケア対応クレンジング
・角質ケア対応洗顔
・洗顔パウダー
・拭き取り化粧水、美容液
・スクラブ、ゴマージュ
・マスク
・柔軟美容液

つけるだけの柔軟美容液以外は、いずれもやりすぎ厳禁です。

角質ケアのやり方

角質ケアのやり方を、アイテムごとに簡単にご紹介しますね。

【角質ケア対策クレンジング、洗顔、洗顔パウダー】

使い方は一般的なクレンジングや洗顔と同じ。スクラブが入っているものは特にやさしいタッチで使用しましょう。洗浄力がしっかりしたものが多い傾向なので、使用後の保湿は十分に。

【拭き取り化粧水、美容液】

拭き取り化粧水や美容液はコットンで使用します。十分な量をコットンに取り軽くなじませたら、お顔の中心から外に向かって軽くなでるように拭き取りましょう。小鼻の周りや顎は小さな円を描きながら丁寧に拭き取ってくださいね。あくまでやさしく、薄い角質を1枚だけ取るようなイメージで使用しましょう。

【スクラブ、ゴマージュ】

肌の負担になりやすいスクラブやゴマージュは、特に力を入れずに使用します。マッサージの要領で顔全体に軽くなじませ、ざらつきが気になる部分は円を描くように指先でくるくるしましょう。

【マスク】

角質ケアマスクには「塗って、乾かして、剥がす」タイプや「塗って、マッサージして、洗い流す」タイプなどがあります。剥がすタイプは、いわばマスクで角質を剥ぎ取る仕組みのため刺激は強め。肌負担が大きい傾向なので、使用間隔と放置時間を守って使用してくださいね。

マッサージタイプはやさしい力加減で使用しましょう。指の腹を使って細かく円を描き、肌をほぐすようになじませてから落とします。

【柔軟美容液】

柔軟美容液は毎日使える角質ケアアイテム。取り除くのではなく、肌を柔らかくするのが目的です。ターンオーバーの乱れを整えるのに役立つので、たまった角質を自然に排出できるようにするのが狙い。アイテムによって使用順序が異なるので、よく確認してから使用しましょう。

角質の取りすぎにならないために|毎日できる角質をためない予防法

角質の取りすぎという悲惨な肌トラブルを防ぐには、そもそも角質がたまらないようにケアすることが大切です。ここでは今日から毎日取り組める、角質予防の方法を解説します。

「洗顔・クレンジング」はとにかくやさしくやりすぎない

クレンジングはメイクの濃さに合わせてミルクタイプやジェルタイプ、オイルタイプなどから刺激の少ないものを選びましょう。力を入れず、手の重みだけでなじませるのがポイント。洗顔はよく泡立てて泡を転がすイメージで使用しましょう。

洗顔・クレンジングのやりすぎは、角質がたまらないようにするどころか角質の取りすぎにつながります。クレンジングは夜に、洗顔は朝・夜1日2回。特別なことがない限り、これ以上頻繁にはやらないようにしましょう。

保湿を日常の基本にする

十分な保湿はバリア機能を強化し、ターンオーバーをサポートするため欠かせません。つまりしっかり保湿することは、角質ケアの必要ない肌になるための第一歩。「丁寧に、やさしく」を心掛け、肌質にあった保湿を行いましょう。乾燥肌や混合肌は水分・油分の両方をしっかりと補います。オイリー肌なら水分はたっぷりと、油分は控えめに。

紫外線から守る

紫外線はターンオーバーの乱れを招く大きな要因です。ターンオーバーが乱れると、角質がたまって厚くなることがあります。これを防ぐには顔の紫外線対策の徹底が欠かせません。日焼け止め、帽子、日傘などを使用し、紫外線の強い季節だけでなく1年中対策することを心掛けましょう。

インナーケアも大切に

生活習慣や食生活の乱れは肌にも影響します。ターンオーバーの乱れにつながるため、体の中からのケアにも注意しましょう。

夜更かしは厳禁、ストレスのたまりすぎも良くありません。食事は栄養バランスが偏らないようさまざまなものを取るようにしましょう。お肌の健康維持にはビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCが含まれた食品がおすすめですよ。栄養不足になるような過度なダイエットにも注意。運動不足は代謝を悪くするので、普段から体を動かすことを心掛けましょう。

顔の角質を取りすぎないために大切なのは「肌の声を聞く」こと

角質ケアは毎日必要なものではありません。過度に角質を取りすぎると、さまざまな肌トラブルにつながります。肌は日々変化するので、顔に触れてそのサインを見逃さず、必要なタイミングで角質ケアをすることが大切です。