乾燥対策はスキンケアの基本です。
そこで今回は2024年最新の乾燥肌の方向け、スキンケア対策をお届けします。お肌の内側から乾いている方、どんなにスキンケアを頑張っても乾いてしまう方は必見です。
INDEX
乾燥肌は皮膚のバリア機能が低下することで引き起こされる
まずは乾燥肌になってしまう理由を知っておきましょう。
皮膚のバリア機能が低下すると水分が蒸発しやすくなる
私たちのお肌には水分を蒸発させないためのバリア機能が備わっています。バリア機能が正常であれば、水分や脂質が逃げにくく潤ったお肌を保つことができます。バリア機能には紫外線や化学物質、ほこり等の刺激からお肌を守る役割もあります。
表皮の「角層」がバリア機能を担当している
バリア機能を担当しているのはお肌の表面にある表皮の一番上にある0.02㎜の角層です。顔の角層はたった0.02㎜ですが、ここに約12〜15層の角質細胞と細胞を繋ぎ合わせる角質細胞間脂質が積み重なっています。この構造のことを「ラメラ構造」と呼びます。
ラメラ構造が乱れるとお肌のバリア機能が低下してしまいます。
皮膚のバリア機能が低下する4つ原因
なぜお肌のバリア機能が失われてしまうのでしょうか。お肌のバリア機能が弱くなる原因を探っていきましょう。
ターンオーバーの乱れ
ターンオーバーとはお肌の細胞が新しく生まれ変わるサイクルのこと。ターンオーバーが正常であれば、常に表皮の角層は正常に機能するものに入れ替わります。しかし、ターンオーバーが乱れてしまうと、細胞の入れ替えが遅くなってしまい機能が低下した古い細胞ばかりになってしまいます。
ターンオーバーが乱れる原因は以下の通りです。
・紫外線
・睡眠不足
・食生活の乱れ
・ストレス
・ホルモンバランスの乱れ
・加齢
紫外線による細胞へのダメージ
紫外線による皮膚への悪影響は多数ありますが、その中のひとつが細胞に傷をつけることです。紫外線を浴びると皮膚の奥の新しい細胞に傷がついてしまい、ラメラ構造が乱れてしまいます。
加齢による皮脂・天然保湿因子・角質細胞間脂質の減少
人間は歳をとると体内の水分量が減少します。赤ちゃんの体重における水分の割合は70%から80%ですが、成人は60〜65%%、高齢者は50%まで低下します。
さらに、お肌をみずみずしく保つために欠かせない、皮脂・天然保湿因子・角質細胞間脂質の3つも加齢によって減ってしまいます。たとえば顔の皮脂量は30代後半で急激に減少し、40代半ばでは20代前半の半分程度になってしまいます。
皮膚への摩擦や刺激
お肌に対して物理的な刺激が加わることでも、バリア機能は低下します。ガサガサのタオルで顔を洗ったり、刺激が強いピーリング剤を頻繁に使用したり毛穴パックをしたりといった刺激です。顔をかく、叩く、こするといった行為でも表皮は傷つきバリア機能が低下してしまいます。
お肌の潤いを取り戻す基本のスキンケア
ここまでお肌が乾燥する原因は、バリア機能の低下にあるとお話をしてまいりました。ここからは、バリア機能を正常化して、お肌の潤いを取り戻すために具体的にやるべきことをお届けします。
紫外線対策を欠かさない
紫外線対策は乾燥肌対策の基本です。
お肌の乾燥、バリア機能の低下を引き起こす大きな原因が紫外線。紫外線を浴びないよう「やりすぎ!」と感じるくらい対策をしておきましょう。顔や手足、首などの衣服から出る部分は日焼け止めを塗るのはもちろんのこと、日傘や帽子、トップス等でも物理的に紫外線をカットするとよいですよ!お顔だけ紫外線対策をがんばっても体が日焼けをすると、体内の水分量が減ってしまいます。
正しいクレンジング&洗顔で刺激を与えずに汚れを落とす
正しいクレンジングと洗顔はすべての肌質のスキンケアの基本です。
お肌のバリア機能を取り戻すクレンジングと洗顔のポイントをまとめておきました!
バリア機能を復活させる乾燥肌向けクレンジング
バリア機能が低下しているお肌はとっても繊細です。とはいえメイクをしっかりと落とさなければ肌荒れやニキビ、色素沈着やくすみといった肌トラブルを招きます。
バリア機能低下中のお肌向けのクレンジングタイプはこちらです。
・ミルクタイプ
・クリームタイプ
バームやジェル、オイル、拭き取りタイプはお肌への刺激が強めなので避けてくださいね。またダブル洗顔が不要なクレンジングも洗浄力が強いのでおすすめできません。
乾燥肌さんのクレンジング方法
バリア機能が低下中のお肌のクレンジングは、こすらずやさしく丁寧に! が基本です。
まずは落ちにくいアイメイクにクレンジング剤をなじませてやさしくオフしていきます。
ウォータープルーフタイプのマスカラやアイライナーを使っている場合は、ポイントメイクリムーバーを使っても◎。
アイメイクを落としたらお顔全体にクレンジング剤をなじませます。くるくると縁を描きながらよくなじませるのがメイク落としのコツ。2分ほどかけて丁寧に洗いましょう。
メイクが落ちたらぬるま湯で洗い流してください。シャワーの水圧が強すぎるとお肌にダメージが加わるので、穏やかな水流で流しましょうね。
バリア機能を復活させるための乾燥肌向け洗顔方法
バリア機能が落ちているお肌の洗顔はたっぷりと泡立てることがポイント。クレンジング後に、洗顔料をたっぷりと泡立てて、泡でお肌を包み込むように洗いましょう。手がお肌に触れない程度の泡の量があればオッケーです。
洗顔の所要時間は30秒から1分が目安です。それ以上の時間、泡がお肌に触れていると必要な皮脂まで奪われてしまい乾燥しやすくなってしまいます。
肌質にあったスキンケアアイテムを選ぶ
バリア機能が低下しているお肌は刺激に敏感ですので、肌質に合ったスキンケアアイテムを選ぶことが大切。どんなによい成分が含まれていても相性がわなければ、炎症等を引き起こし、さらに乾燥肌が進行してしまいます。
スキンケアアイテムを選ぶときは、コスメカウンターやドラッグストアでサンプルを使って相性をたしかめてくださいね!
セラミド/アミノ酸/ヒアルロン酸/コラーゲン等が含まれているアイテムを選ぶ
乾燥肌におすすめの保湿成分やセラミドやアミノ酸、ヒアルロン酸やコラーゲンです。基礎化粧品の成分一覧の中にこれらの成分が含まれているものを選ぶと保湿効果が期待できます。
化粧水と乳液orクリーム、美容液を組み合わせて
乾燥肌の保湿の基本は化粧水と乳液、もしくはクリームの組み合わせです。化粧水でお肌に水分をしっかりと届けてから、乳液やクリームで蓋をしましょう。化粧水はお肌に水分を補給してくれますので、塗った直後はお肌の水分量がアップしますが時間が経過するとお肌の水分とともに蒸発してしまいます。
乳液とクリームの役割は基本的には同じですが、含まれる油分の量が異なります。乾燥が気になる方は乳液よりもクリームがおすすめです。目元や口元、頬周りなどとくに乾燥が気になる部分は、アイクリームを併用するとよいですよ。
シートマスクは数日に一度に
お肌をぷるぷるに保湿する効果があるといわれているシートマスクですが、乾燥肌さんは毎日使わないほうがよいです。その理由は以下の2点。
・シートマスク自体が肌への刺激になる
・水分を与えすぎることで角質層がふやけてバリア機能が低下するリスクがある
最近はシートマスクが大人気で、シートマスクを使えばお肌が潤うといったイメージがありますが、バリア機能が低下中の方はシートマスクもお肌の刺激になってしまいます。さらに、シートマスクの水分で角質層がふやけてしまいバリア機能が低下することもあるんです。
シートマスクは、毎日使わず数日に一度のスペシャルケアとして取り入れましょうね。またシートマスクはリーズナブルものが多数販売されていますが、成分にはこだわりたいところ。5分以上お肌に触れ続けるものですので、低刺激タイプを選びましょう。香料や合成着色料、石油系の界面活性剤やパラベン、アルコールが含まれているものは避けてくださいね。
1日に2度のスキンケアを欠かさない
乾燥肌から脱却するためには、保湿に特化したスキンケアを継続する必要があります。基本的には朝と夜の洗顔後のスキンケアは必須です。正しいスキンケアをスタートしてから、変化を実感するまでにかかる期間は最短でも2週間。長ければ3ヶ月ほどかかります。変化がないのにスキンケアを続けることは大変かもしれませんが、どうか毎日続けてください。
日中も乾燥したらメイクの上から保湿を
朝のスキンケア後、再び保湿をするまでに12時間経過することもありますよね。これだけ時間が経過するとメイクの下でお肌が乾燥してしまいます。また秋から冬にかけての湿度が低い時期、空調が強い夏場は室内でも乾燥しがち。
日中にお肌の乾燥を感じたらメイクの上から使うタイプの化粧水や乳液、美容液を使ってみましょう。使い方はメーカーによって異なりますので、説明書きにしたがってくださいね。
乾燥肌はスキンケア以外のケアも必要
乾燥肌を改善するためには、スキンケア以外にも気をつけたいことがあります。スキンケアと同時並行で試してみましょう。
オフィスや自宅では加湿器を使う
乾燥肌をさらに進行させないために、室内の湿度にも気を配りましょう。最適な室温と湿度の組み合わせは以下の通りです。
室温 | 最適な湿度 |
18〜25度 | 40〜50% |
25〜28度 | 50〜60% |
湿度もはかれる温度計を用意しておくとよいですね!
オフィスワークの方は、デスクに設置できる小型の加湿器が◎。自宅では広い面積を加湿できる大型の据え置きタイプの加湿器をおすすめします。お手入れが簡単で安全性が高いのは気化式加湿器や加熱気化式の加湿器です。
1日1.5リットルの水分補給で体の内側から潤す
体内の水分量が不足しているとお肌はかさつきやすくなります。体内の水分が足りないと、お肌がつっぱりやざらつき、痒みを感じるといった症状がでることも。
人間の体は食事を含めて1日に2リットル以上の水分を必要とします。お茶やお水としては1.5リットル程度を補給すればオッケー。
ノンカフェインでお砂糖が含まれないお水や麦茶が望ましいですが、たくさん飲めない方は、カフェインが入っている水分でも問題はありません。起きている間は1時間に一度、コップ1杯程度の水分を口にするようにしましょう。
花粉やハウスダストなどの刺激を避ける
バリア機能が低下しているお肌は、花粉やハウスダスト、寒暖差などの刺激に弱い状態です。日頃から、これらの刺激を受けないように気をつけておきましょう。花粉シーズンは、必ずメイクをしてから出かけること、帰宅時に衣服についた花粉を落とすことを徹底してくださいね。布団や洗濯物も花粉シーズンは室内干しにしておきましょう。
お風呂・シャワーは41度以下に!
乾燥肌に熱めのお風呂は厳禁です。お風呂の温度は40度程度に設定しておきましょう。熱いお湯がお肌に必要な皮脂を溶かしてしまいます。クレンジングや洗顔時のシャワーの温度はぬるいと感じる程度がおすすめです。
質が高い睡眠を心がけて
お肌のターンオーバーを正常化させるためには、質が高い睡眠が欠かせません。眠っている間に分泌される成長ホルモンが新陳代謝を活性化する上にお肌のダメージを回復してくれるからです。たっぷりと眠ったあとのお肌がもちもちスベスベしていた経験をお持ちの方も多いのでは?
忙しくて毎日しっかりと眠れない方も2日に一度は「よく眠った!」と言える程度の睡眠時間を確保しましょう。
乾燥肌を早くなおしたい方はラココ&銀座グラティアにご相談を
今回は乾燥肌をもちっと潤い肌に導くためのスキンケアについてお届けしました。乾燥肌から脱却するためには、日々のスキンケアや皮膚を乾燥させない環境作りが必要です。
これらの対策はコツコツ毎日続けることで、ゆっくりと効果が現れます。
すぐに乾燥肌を改善して手触りのよいお肌になりたいという方は、ラココにご相談ください。ラココには銀座グラティアというエステサロンを併設しています。銀座グラティアでは、お肌をしっとりと潤すことができるフェイシャルメニューを多数用意しています。また乾燥肌にぴったりのスキンケアアイテムも販売していますので、ぜひお気軽にお問合せください。