LACOCO COLUMN

メイク
2025.10.20
もう迷わない!顔型・年代別チークの入れ方&プロが教える仕上がりアップのコツ

チークは、単に血色感を与えるだけでなく、顔の形や印象までも変える力を持っています。
しかし、「どこに入れれば正解なの?」と迷ってしまう方も多いはず。実は、チークは顔型に合わせて位置や方向を変えることで、輪郭を引き締めたり、柔らかく見せたりなど、効果が劇的に変わります。
本記事では、顔型や年代に合わせたチークの入れ方をご紹介します。さらに、失敗しやすい注意点や仕上がりをワンランク上げるポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

基本の入れ方:まずは笑ったときの最高点を見つけよう

チークの基本は、鏡の前で笑って頬の一番高い位置、いわゆる「スマイルスポット」を探すことです。そこを起点に色を置くと、いきいきと血色が宿り、健康的で明るい印象になります。

特に黒目の下、小鼻横あたりが安定の位置ですが、大人っぽく仕上げたい方は頬骨の角ではなく、丸みの部分にふんわりとのせることをおすすめします。

使うブラシは毛量があるものを選び、チークを取ったらいったん手の甲で余分を払い、優しく円弧を描くように動かしながら肌になじませる(=「ぼかす」)のがコツ。濃くつきすぎてしまった場合もブレンドしやすく、ナチュラルな血色感を演出できます。

【顔型別】チークの入れ方

人によって卵形、ベース型など、顔の形は異なります。自分の顔の形に合わせてチークを入れることで自然な仕上がりに。

ここからは、顔の形ごとのチークの入れ方や注意点などをご紹介します。

丸顔さん — スッキリ見せるシャープチーク

・チークの入れ方
頬の中心ではなく、目の外側〜目尻ラインの頬骨上部にチークを置きます。その位置から斜め上方向へブラシをすっと伸ばして、リフトアップ感を演出します。

・注意点
頬に丸くチークを入れる「丸チーク」は膨張して見える恐れがあるため避けましょう。ブラシの幅は約3〜4cmを目安に、顔の余白とのバランスを意識して入れるとよいです。

・ワンポイントアドバイス
シェーディングやハイライトを併用すると、さらに立体感UP。特にあご先や鼻筋、目周りに明るさを仕込む逆三角+グラデシェーディング手法が効果的です。

面長さん — 横広チークで縦長印象を調整

・チークの入れ方
頬中央から横に楕円形の広がりを作るようにチークを入れます。顔の横幅を感じさせ、「中顔面を短く見せる」視覚効果を狙います。

・注意点
チークが縦に広がりすぎると、顔の長さが強調されてしまうことも。あくまで横方向の広がりを意識し、上下の余白バランスを保ちながら入れることが重要です。

・ワンポイントアドバイス
中央を濃く、外側はふんわりぼかす「グラデーション入れ」がおすすめ。自然な立体感とバランスの良さが生まれます。

四角顔(ベース型)さん — 柔らかさと引き締めを両立

・チークの入れ方
頬骨の中心〜目尻ラインから、丸みを帯びずに直線的にチークを流し、柔らかさと引き締め効果を両立します。頬のアップ方向に沿ってなじませると、顔の輪郭が優しくなります。

・注意点
強すぎる色やブラシ跡が残ると、角張りがより強調されてしまうため、境目をしっかりぼかしてなじませましょう。

・ワンポイントアドバイス
頬中央(ほっぺの位置)に入れてから耳方向へ外に伸ばすと、顔の角が柔らかく見えます。コンシーラーやハイライトで頬骨の立ち上がりを底上げするのも効果的です。

卵型(オーバル)さん — 理想バランスの華やかさをプラス

・チークの入れ方
頬のリンゴ部分にチークを乗せ、中心から横方向へふんわり広げます。重ねづけで深みと透明感を出す「ミルフィーユ仕上げ」がおすすめ。

・注意点
頬骨の下側(下に広がるように)に置くと、顔がたるんで見える恐れがあります。アップ方向・頬骨上部を起点にしましょう。

・ワンポイントアドバイス
鼻筋や唇の山、あご先にもチークやハイライトをつなげるように使うと、顔全体の統一感と立体感がアップします。

【年代別】チークの入れ方

年代によって肌質や欲しい印象も変わるので、チーク選びや入れ方もひと工夫が必要です。

10代:ピュアさと透明感を前面に

10代は肌が持つ自然なハリや水分量を最大限活かせる年代です。この時期は濃い色や強い陰影をつけすぎると、逆に大人びすぎたり不自然に見えることがあります。

おすすめはクリームタイプやリキッドタイプのチーク。粉っぽさがなく、肌の内側からじんわりと色づいたようなナチュラルな血色感を出すのに最適です。

色味はベビーピンクやコーラルピンクが好相性です。頬の高い位置に小さく丸く入れるだけで、健康的で可愛らしい印象になります。

・注意点
色を濃くのせすぎないことがポイントです。特に発色の良いチークは指やスポンジで軽くぼかして、透明感を残しましょう。

20代:発色+透明感で旬顔に

20代はファッションやメイクの幅が広がり、トレンドも積極的に楽しめる時期です。肌の透明感を引き出すために、青みピンクやローズピンクがおすすめです。

発色が鮮やかすぎる場合は、ブラシで軽くぼかすか、シアータイプのチークを選んで程よい透け感を出すと、派手すぎず大人っぽくまとまります。

入れ方は頬の高い位置を中心に、やや横長に広げると今っぽい印象になります。デートやお出かけの時は、目の下ギリギリまで高めに入れると可愛らしさが増すのでおすすめです。

・注意点
強い発色をそのまま残すと子どもっぽく見えることも。境目をぼかしてグラデーションを作るのが大切です。

30代:上品さと血色感の両立

30代は肌の質感が変化し始め、乾燥やくすみが気になりやすくなります。派手な色よりも、ベージュ系やコーラル系など肌馴染みの良い色を選ぶと、落ち着きと華やかさを同時に叶えられます。

特におすすめは高め&幅広チーク。こめかみ方向に向けてなじませることで、頬の位置が高く見え、マスク着用時でも表情が明るくなります。

仕事や普段使いには控えめな発色、休日やイベントには少しパール感のあるタイプを選ぶと、シーンに合わせた印象を作りやすいです。

・注意点
くすみが強い場合、暗めの色を直接のせると疲れて見えるので、まず淡い色でベースを作ってから重ねるとよいです。

40代以上:ツヤと立体感で若々しく

40代以降は、頬の位置や輪郭が少しずつ変化してくるため、リフトアップ効果のある入れ方がカギ。頬骨の上からこめかみにかけて、やや斜め上にチークを入れるとフェイスラインが引き上がったように見えます。

色味はローズベージュやサーモンピンクなど、肌色になじみながら血色をプラスできるトーンがベストです。さらにツヤ感のある質感を選ぶことで、光の反射によるハリ感も演出できます。

入れ方は、中央はしっかり色をのせ、外側にかけて薄くぼかすことで自然なグラデーションが生まれます。

・注意点
マットすぎる質感は肌のハリを損ねて見せることもあります。チークは少し光を含むタイプを選びましょう。

【質感別】パウダーとクリームのそれぞれの魅せ方

チークにも様々な種類がありますが、ここでは代表的なパウダータイプとクリームタイプの入れ方をご紹介します。

パウダータイプ

フェイスパウダーの後に使うことで、ふんわりと色がなじみやすく発色もコントロールしやすくなります。ブラシで取ったら粉を落とし、ふわっと円弧にのせて自然なグラデーションを意識しましょう。

クリーム/スティックタイプ

指やスポンジでトントンと叩くようにのせることで、肌に密着しツヤと自然な血色感を同時に演出できます。リキッドファンデとの相性もいいので、仕上がりがイキイキと見えます。

今日から使えるチークメイクのポイント

最後に今日から使えるチークメイクのポイントをご紹介します。

1.起点は笑ったときに頬が1番高くなる場所

チークは位置が命です。鏡の前で笑ったとき、頬が一番高くなる位置を探してください。そこが血色を自然に見せられる起点です。

ここを外すと、不自然に見えたり顔が下がって見えたりする原因に。笑顔で位置を確認し、そこから外側に向けて色を広げましょう。

2.ブラシ選びも大切

パウダーチークは、毛先が柔らかく広がるブラシを選び、粉を取ったらティッシュや手の甲で余分を落とすのが鉄則です。これでムラなくふんわり色づきます。

クリームやリキッドチークの場合は、指で少量ずつ広げると発色をコントロールしやすく、ぼかしやすくなります。スポンジを使えばさらに均一な仕上がりに。

3.骨格タイプにもなじませる

骨格によって頬の高さやフェイスラインの印象が違うため、チークの広がり方も変えましょう。中心から外側へ向けて自然にフェードアウトさせると、どの骨格でも立体感が出やすくなります。

4.トレンドを取り入れる

今のメイクに少しだけトレンド要素をプラスするだけでも、印象は一新されます。

・粘膜っぽいピンクを仕込むことで、自然で健康的な血色を演出
・高め&広めにチークを入れて、リフトアップ感と明るさを両立

普段のメイクに+1する感覚で取り入れると、無理なく旬顔に近づけます。

チークの魔法であなたの魅力を引き出して♩

チークはただ色を足すだけではなく、顔全体の印象を整え、立体感・血色・透明感を引き出す魔法のようなアイテムです。基本の位置を押さえつつ、顔の形や年代に応じた色選びや入れ方を工夫すれば、あなたらしい魅力をもっと引き立てられます。ぜひ試して、自分だけのチークメイクを楽しんでください。