LACOCO COLUMN

メイク
2025.8.19
メイク崩れ防止スプレーの仕組みって?効果や選び方・使い方を全力解説

メイク崩れ防止スプレーはメイクキープミスト、フィックスミスとなどとも呼ばれ、化粧持ちをアップさせると人気のアイテムです。「もう手放せない!」という方も多いなか、「なぜ化粧水のようなミストを吹きかけるだけでメイクが崩れにくくなるの?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回はメイク崩れ防止スプレーがなぜメイクの持ちをよくするのか、仕組みや効果、選び方や使い方までまるごと解説!よくわからずに使っていた方もこれから購入を考えている方も、ぜひ参考にしてくださいね。

メイク崩れ防止スプレーはなぜメイクが落ちにくくなるの?仕組みを解説

メイク崩れ防止スプレーがどういった仕組みでメイク持ちをアップさせ、崩れにくくしているのか気になりますよね。メイク崩れ防止スプレーには大きく分けて2種類あります。それぞれの仕組みを解説しますね。

皮膜でメイクを固定して崩れにくくするタイプ

ファンデーションには油性成分が含まれていて、これに皮脂などの油分が混ざるとメイク崩れの原因になります。

メイク崩れ防止スプレーが目指しているのは、朝仕上げたメイクを汗崩れからも皮脂崩れからも守ること。そこで多くの製品に配合されているのが「トリメチルシロキシケイ酸」というシリコーン樹脂です。これはファンデーションや下地にも配合されていることがある、皮膜形成効果のある成分。これでメイクを留めて保護し、崩れにくくしているんです。さらにエタノールを配合して余計な水分の揮発を促し、密着力を高める働きも。

潤いを与え、過剰な皮脂分泌を抑えて崩れにくくするタイプ

メイク崩れ防止スプレーには潤いを補給して、間接的にメイク崩れを防ぐことを目的としているものもあります。肌が乾燥すると、肌は自分を守ろうとして皮脂を分泌します。この皮脂がメイクと混ざると化粧崩れの原因に。

日中もメイクの上から潤いを与えれば、過剰な皮脂分泌を抑えることが期待できます。この働きによりメイク崩れ防止を狙うのが潤い補給タイプの特徴。ただし、あくまで間接的な効果を期待するものなので、皮膜を作るタイプのメイク崩れ防止スプレーに比べると効果は弱めな傾向です。

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メイク崩れ防止スプレーはどう選ぶ?選び方のポイントを紹介

メイク崩れ防止スプレーの選び方を、キープ力やスプレーの形状から解説します。

とにかく崩れたくないなら皮膜タイプ

とにかく崩れにくい、メイク崩れ防止スプレーらしい機能を求めるなら「トリメチルシロキシケイ酸」など、シリコーン樹脂が配合されたものを選びましょう。ほかに配合されている成分との組み合わせにもよりますが、皮膜を作る成分が配合されているとキープ力はぐんとアップします。あわせてエタノールが配合されているかもチェックしてみてくださいね。

軽いキープ力なら水溶性ポリマー配合タイプ

シリコーン樹脂ではなく「ポリアクリル酸」などの、水溶性ポリマーが配合されているメイク崩れ防止スプレーもあります。水溶性ポリマーは油に強いので、皮脂崩れから守ってくれそう。保水力が高く長く潤いを与える効果も期待できますが、皮膜効果はシリコーン樹脂と比べると弱め。汗を大量にかく季節や、海やプールなどのレジャーでは力不足になるかもしれません。日常生活のメイク崩れ防止には活躍しそうです。

乾燥するなら潤い補給タイプ

乾燥肌で皮脂が過剰になりがちなら、潤い補給タイプのメイク崩れ防止スプレーがおすすめです。メイクの上からも潤いを与えて余計な皮脂分泌が落ち着けば、自然とメイク持ちも良くなるでしょう。強いメイク崩れ防止効果は期待できませんが、肌状態を落ち着かせながらメイク持ちを改善したい方にはおすすめです。

敏感肌ならエタノール配合には注意

敏感肌の方の場合、エタノールが肌につくと赤くなったりピリピリしたりすることがあります。敏感肌用の化粧品にエタノールが配合されないこともあるように、敏感肌の方がエタノールがたくさん含まれたメイク崩れ防止スプレーを使用することはあまり推奨できません。

アルコールフリーのタイプや、潤い補給タイプで肌状態を落ち着かせながらメイク持ちを良くするほうが安心かもしれませんね。

ミストが細かいスプレーを選ぶことも大切

メイク崩れ防止スプレーは配合成分だけでなく、スプレー力も確認しましょう。スプレーしたときに出るミストの粒が大きいと、勢いよく肌についてメイクが崩れる原因になります。ムラにもなりやすいので、メイク全体を均一にキープするのは難しくなるでしょう。

できれば購入前にテスターなどで、どんなミストが出るか確認してみてください。肌に水滴がついたとわからないくらい細かい霧状で噴射できるタイプなら、吹きかけたときにメイク崩れする心配もなく全体にまんべんなくスプレーできますよ。

メイク崩れ防止スプレーは使い方も大事

メイク崩れ防止スプレーは使い方も大事。ちょっとしたコツでさらにメイク持ちをアップできるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

全体にまんべんなくスプレーする

メイク崩れ防止スプレーは、お顔全体にまんべんなくスプレーしましょう。ムラになっていると、きちんとついていない部分が崩れやすく、そこから全体のメイク崩れにつながります。お顔から10~15cm程度離し、ゆっくり円を描くように吹きかけましょう。うっすら膜をはっていくイメージでスプレーすると、きれいにつけられます。

そのまま触らずに乾かす

メイク崩れ防止スプレーを吹きかけたら、触らずそのまま乾燥させましょう。乾く過程で皮膜が作られたり、余計な水分が揮発したりします。手で押さえてなじませる方もいるかもしれませんが、これはNG。仕上げたメイクを固定させるイメージで、触らず、そのまま自然乾燥させましょう。

スポンジに吹きかけてメイクを仕上げる手も

水の代わりにメイク崩れ防止スプレーをスポンジに染み込ませて、ベースメイクの仕上げに使うのもおすすめですよ。メイクの密着力を上げて持ちを良くするために、水を含ませた「水スポンジ」はよく使われます。この水を化粧崩れ防止スプレーに変えてスポンジに含ませれば、成分の効果もあってより密着力と持続性を高められますよ。

ファンデーションを手で軽く伸ばしたあと、メイク崩れ防止スプレーを染み込ませたスポンジでポンポンとやさしくタップして、ファンデーションをなめらかに整えましょう。細かい部分も丁寧に密着させることで、化粧崩れを格段に抑えられます。

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メイク崩れ防止スプレーはキープ力と肌質に合わせて選ぶのがマスト

メイク崩れ防止スプレーを使うなら、しっかり効果を感じられるものがいいですよね。とはいえ、肌に合わないものを使い続けるのは難しいので、キープ力と合わせて肌へのやさしさなども考慮しながら自分にぴったりのものを選びましょう。

とはいえ、メイク崩れ防止スプレーをつけたからといって、メイクが全く崩れなくなるわけではありません。丁寧な洗顔と保湿でベースを整えておくことも、メイク持ちを良くするために欠かせません。イベントやお出かけなどで長時間崩れないメイクを維持したいというときこそ、スキンケアも手を抜かないことが大切ですよ。