最近話題の「こするだけで毛がなくなる」ムダ毛処理アイテム。便利そうだけど「本当に消えるの?」「肌は痛くないの?」と半信半疑な方も多いはずです。そこで今回は、薬剤も刃物も使わない「こするだけ脱毛」の仕組みから、なぜ今人気なのか、そして失敗しないための正しい使い方までくわしく解説します。
INDEX
「こするだけ脱毛(除毛パッド)」とは?仕組みを解説

こするだけの脱毛は、こすられることですり減る「摩耗」という現象を利用してムダ毛を処理するアイテム。カミソリで剃り落としたり、毛抜きで引き抜いたりするのとは、まったく違うアプローチなんです。
代表的なものとしては、脱毛パッドや、最近話題のナノガラス技術を使ったアイテムなどがあります。表面を触ってみても、あまりザラザラしていないので「本当にこれで?」と驚かれるかもしれません。しかし実際は目に見えないくらい細かい研磨面があって、肌の上をやさしくこすることで、ムダ毛を削るようにして少しずつ取り除きます。
ものすごく目が細かくてお肌にやさしい「紙やすり」のようなものだと思っていただけると、わかりやすいかもしれませんね。
こするだけの脱毛にはどんなものがあるの?

こするだけの脱毛アイテムとして、よく使用されているものを2つ紹介します。
昔ながらの「シート・スポンジタイプ」
こするだけの脱毛のなかでも、以前から長く人気なのが「シート、スポンジタイプ」です。手軽に自己処理でき、価格も安価なため購入のハードルも低め。初めて「こするだけ脱毛」に挑戦してみたいという方にぴったりです。
研磨する面がシール状になっているタイプは、使って消耗したら新しいシートに貼り替えられるため、新しい研磨面で衛生的に使えます。
今話題の「ナノガラスタイプ」
最近注目されている、こするだけ脱毛のなかに、「ナノガラス」を使用したものがあります。これは、ガラスに特殊な加工を施したもので、触ってもほとんどざらつきを感じないのに、ムダ毛をこすり取ることができるというアイテム。
使用後に水洗いができるものが多く、いつでも清潔に使えます。劣化しにくく、半永久的に使えるのがメリットです。
なぜ人気?「こするだけ脱毛」が選ばれる4つの理由

なぜこのところ「こするだけ脱毛」が人気を集めているのか、選ばれる理由をまとめてみました。
【理由① 手軽さ】準備なしで、いつでもどこでも使える
カミソリでムダ毛処理するときって、わざわざお風呂場に行ったり、シェービングフォームを泡立てたり……意外と準備に手間がかかりますよね。
実は、こするだけ脱毛の多くのタイプは、水やシェービングフォームいらずで処理できます。つまり、お部屋でソファに座ってリラックスしながら、テレビを見たり動画を楽しんだりしている間に「ながら処理」が可能なんです。
「ちょっとムダ毛が気になるな」と思ったその瞬間に、準備なしでサッとケアできる。 この手軽さが、こするだけ脱毛のメリットです。
【理由② 安全性】刃物や薬剤を使わない安心感
カミソリで処理すると、うっかり肌を傷つけてしまう心配があります。しかし、こするだけの脱毛なら、そもそも刃物を使わないので、肌を傷つける心配がありません。また、除毛クリームのようにツンとする独特の臭いや、薬剤による肌荒れのリスクもないため、安心して使いやすい点もうれしいポイントですよ。
【理由③ 仕上がり】同時に角質ケアまでできる
こするだけの脱毛は、ただムダ毛を処理するだけではありません。実はこの方法、ムダ毛と一緒に、肌の表面に溜まった古い角質までやさしくオフしてくれるんです。
そのため、処理が終わったあとのお肌はくすみが取れてワントーン明るく見えたり、つるつるの手触りになれたりします。ムダ毛ケアと同時に、まるでピーリングのような美肌ケアまでできてしまう、ちょっと得した気分になれる脱毛方法なんです。
【理由③ 生えてきたときの不快感】チクチク感が少ない
カミソリで処理すると、毛が生えてきたときに肌がチクチクしたり、痒みを感じたりすることはありませんか?実はあのチクチク感、カミソリで鋭く切断された毛の断面が角張るのが原因。
通常の毛は毛先に向かって細くなっているため、生えてくるときのチクチク感がほとんどありません。こするだけの脱毛は毛先を丸く削り取ってくれるので、生え始めの嫌なチクチク感が軽減されるメリットがあります。
実際にこするだけ脱毛をする前に知っておきたい注意点とデメリット

とても手軽に自己処理ができそうな、こするだけの脱毛ですが、実際に使用するなら事前に押さえておきたい注意点やデメリットがあります。くわしく見ていきましょう。
使用にはコツがいる
最初のうちは「うまくできない」「ちょっとコツがいるかも」と感じる方も少なくありません。これは、肌の状態や毛の太さ・濃さといった毛質の影響もあるため、どれくらいの力で、どんな風に動かせばいいかというベストな使い方が人によって異なるからなんです。
「くるくると小さな円を描くように動かすと良い」とされていますが、コツを覚えるまではいろいろ試してみる必要があるかもしれません。
あくまで一時的な除毛にすぎない
こするだけの脱毛は、コツさえ掴めばきれいにムダ毛処理できますが、効果はあくまで一時的。サロンやクリニックの脱毛のように長くムダ毛が生えなくなるものではありません。
そのため、時間がたつとすぐにまた生えてきてしまう点は、残念ながらカミソリと同じなんです。「つるつるの持続期間が短い」「永久脱毛ではない」という点は、あらかじめ知っておきたいポイントです。
こすりすぎは厳禁
なかなか毛が取れないと、つい力が入ってしまうことや同じ場所を何度もこすり続けてしまうことがあるかもしれません。しかし、これは一番気をつけたい落とし穴。
強くこすりすぎたり、同じ箇所を繰り返しやり過ぎたりすると、ムダ毛と一緒に健康な皮膚まで削ってしまい、あとからヒリヒリとした痛みや痒みを感じたり、将来的に色素沈着の原因になるリスクがあります。
使用する部位に注意
こするだけの脱毛は、使用部位に注意が必要です。例えば皮膚がデリケートなVIOへの使用は、肌トラブルのリスクが高いので基本的にやめた方がいいでしょう。顔の産毛に対応したものもありますが、肌状態を確認しながら無理のないように使用することが大切です。
まずは皮膚が比較的丈夫な腕や脚のムダ毛処理に使ってみて、「大丈夫そうであれば他の部位もトライしてみる」というのがおすすめです。
使用後は必ず保湿を
ムダ毛と一緒に古い角質まで取れて、お肌がつるつるになるのは、こするだけ脱毛の大きな魅力です。しかし古い角質が取れたあとのお肌は、とてもデリケートで無防備な状態。外からの刺激を受けやすい状態になっているため、通常よりたっぷりめの保湿が欠かせません。
デリケート肌向けのスキンケアや、ツボクサエキス(CICA)、ナイアシンアミドなどの抗炎症成分が含まれたスキンケアを使用するのもおすすめですよ。
こするだけ脱毛はとっても手軽!肌荒れが気になるなら脱毛も検討してみて

こするだけの脱毛は、刃物や薬剤を使わず、摩耗の働きでやさしくムダ毛を取り除くことができる自己処理アイテムです。角質もオフされてつるつるになれる美肌効果は魅力ですが、肌への刺激は強め。乾燥や肌荒れの心配があるので、使用後は必ず十分な保湿を行ってくださいね。
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