今回は、脱毛はワキガに効果があるのかや、ワキガの原因の解消方法について解説していきます。ワキガや脱毛について気になる人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
INDEX
ワキガになるメカニズム
ワキガは、腋下にある「アポクリン汗腺」から出る汗と常在菌と混ざり、発酵するのが原因で臭いを発します。
アポクリン腺から出る汗はタンパク質や脂質が多く含まれているため、ベタベタとしており白く濁った色をしています。
軽症であれば、自分で臭いが気になる程度ですが、重症となると他の人でも臭いが分かるほど臭いが強くなるのが特徴です。
ワキガが酷くなる原因
ワキガの原因であるアポクリン腺は多くの人に存在しますが、臭いの強さには個人差があります。ワキガの臭いが酷くなる原因は、以下の通りです。
・遺伝的要因
・性ホルモンの影響
・肥満
・生活習慣・食生活の乱れ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
遺伝的要因
ワキガの原因であるアポクリン腺の数が多いと、ワキガの臭いも強くなる傾向にあります。アポクリン腺の数は遺伝するケースが多いです。
親のどちらかがアポクリン腺の数が多いと、子どももその数が引き継がれてしまいワキガを発症する可能性が高くなります。
性ホルモンの影響
ワキガは高校生までの思春期に発症しやすいのが特徴です。思春期は、性ホルモンのバランスが変化する「第二次性徴期」であり、体の中でさまざまな変化が起こります。
この変化がアポクリン腺を刺激してしまうことがあるのです。その結果汗の量が増え、雑菌が繁殖しやすくなることにより、ワキガの症状である臭いが強く出る場合があります。
肥満
肥満の人は汗を大量にかきやすい傾向にあります。汗を大量に出すと、雑菌も繁殖しやすくなり、結果としてワキガになりやすくなるのです。
見た目は肥満に見えなくても、内臓脂肪が多いと汗が大量に出ます。対策としては、汗をかいたらすぐに拭き取ると雑菌の繁殖を抑えられるためおすすめです。
また、運動や生活習慣の改善で脂肪を減らし、肥満を解消させるのも有効です。
生活習慣・食生活の乱れ
汗だけでなく、油っこい食事や動物性たんぱく質ばかり摂取するような乱れた食生活は、アポクリン腺を刺激してしまう可能性があります。
また、運動不足などで普段から汗をかかない生活をしていると、汗をかいたときに体にたまった老廃物も一緒に排出されます。すると雑菌が繁殖しやすくなるため、ワキガにつながってしまいます。
もしかしてワキガかも？セルフチェックしてみよう！
ワキガは自分自身で気づかない間に臭っているケースも多いです。最近では、周囲に対して不快な臭いを発することは「スメルハラスメント」と呼ばれています。
知らない間に周りに不快な思いをさせている可能性もあるため、自身がワキガでないか、以下の項目をみてセルフチェックしてみましょう。
脇の毛量が多い
脇の毛量が多いと、汗をかいたときに蒸れやすくなり、雑菌が多く繁殖しやすくなります。そのため、元はそこまで酷いワキガでなくても、悪化する原因になる可能性があります。
ワキガが気になる人は、脇の除毛や脱毛を検討しましょう。
洋服に黄ばんだ汗染みがついていることが多い
ワキガの原因であるアポクリン腺から出る汗は、前述の通りたんぱく質や脂質が多く含まれています。
タンパク質や脂質が酸化すると黄色く変色するため、洋服にも黄ばんだ汗染みが付くケースが多いです。
洋服の脇の下辺りに黄ばんだ汗染みが付いている人は、臭いも伴っている可能性が高いのでワキガを疑いましょう。
耳垢の水分量が多い
耳垢には乾燥しているタイプと、湿ってじめじめしているタイプがあります。理由は、耳の中にもアポクリン腺が存在しているためです。
アポクリン腺が活発かつ数が多い人は、耳の中でも脂質やタンパク質を汗とともに排出するため、湿った耳垢になります。
そのため、耳垢が湿っている場合は脇汗に含まれる脂質やたんぱく質も多い可能性が高いため、ワキガである人が多い傾向です。
脱毛が原因でワキガが悪化することはない
結論からいうと、脱毛が原因でワキガが悪化したり、脱毛でワキガを発症することはありません。
ワキガの人が脱毛施術を受けても悪影響はないため、安心して施術を受けていただけます。
ワキガの解消方法
ここからは、ワキガを解消させる方法について解説していきます。どれも気軽にできることなので、参考にしてみてください。
脇の除毛をする
脇の除毛をすると、脇が蒸れるのを防げます。
脇の蒸れを防げば雑菌が繁殖するのを抑えられるため、結果的にワキガを軽減するのにつながります。
しかし除毛をしすぎると肌が傷つけてしまうため、多くても2日に1回にしてください。とくに敏感肌の人は脇の下の皮膚が荒れる可能性も高いため、剃る際は電気シェーバーを使うようにしましょう。
生活習慣・食生活を見直す
汗のかかない生活習慣や脂っこいものの食生活はワキガになりやすいため、生活習慣や食生活も見直しましょう。
生活習慣では、運動などで汗をかく習慣をつけるのが必要です。普段から汗をかいていると、老廃分を溜めにくくなるため、汗をかいても雑菌が繁殖するのを抑えられます。
また食生活ではジャンクフードや脂っこい食事は控え、野菜が多めな脂質が低い食事を心がけましょう。
脇を力強く洗わない
ワキガが強いと、臭いを消そうと脇をゴシゴシと洗ってしまう人も多いでしょう。
脇をゴシゴシと洗ってしまうと、かえってアポクリン腺を刺激してしまい、ワキガを悪化させてしまう場合があります。
そのため、脇を洗う際は脇をなでるように洗うのが重要です。
通気性の良い服を選ぶ
脇汗による蒸れを防ぐために、通気性の良い服を選ぶのもおすすめです。
ポリエステルやナイロンの服は、吸水性が悪いためワキガの人には向かないといわれています。
一方で、綿や麻は通気性が良く蒸れにくいため、臭いの発生を抑えやすいです。そのため、洋服を購入する際は素材にも注目して選びましょう。
脱毛でワキガは解消できる？
結論からいうと、脱毛ではワキガを完治できません。ワキガを根本的に治したい場合は、専門の治療を受ける必要があります。
ワキガを根本から治療するには原因となるアポクリン汗腺の数を減らしたり、働きを弱めて汗を出にくくしたりしなければなりません。
しかし、脱毛はあくまでも毛量を減らすための施術であるため、直接的にワキガにアプローチするのは難しいです。
間接的になら脱毛でワキガを軽減できる
先ほども解説した通り、脱毛ではワキガの根本的な解消法になりません。しかし、間接的にであれば脱毛でワキガを軽減できる場合があります。
ここでは、脱毛でワキガを軽減できる理由を解説していきます。
自己処理による刺激が減るから
自己処理で除毛をすると、肌を傷つけやすいためかえってアポクリン腺を刺激してしまいます。
脱毛をすれば、徐々に毛量が減り自己処理の回数が減っていくため、アポクリン腺への刺激を減らすことにつながります。
そのため、結果的にワキガが軽減できる場合があります。
わき毛が減ることで清潔を保てるから
ワキガの症状である臭いは、わき毛の中で汗が蒸れ、その汗が常在菌と混ざり合うことで発生します。
脱毛をすることでわき毛が減ると汗のよる蒸れを防げるため、雑菌の繁殖を抑えて清潔を保ちやすくなります。
結果的に臭いが改善され、ワキガが軽減できる可能性が高いです。
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ワキガが気になるなら脱毛から始めてみよう！
今回は、脱毛はワキガに効果があるのかや、ワキガのメカニズムと原因についても解説していきました。
脱毛はワキガの根本的な解消方法にはなりませんが、脱毛でワキガが多少軽減できるのは事実です。ワキガを予防したり脇を清潔に保ったりするためにも脱毛はおすすめです。
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