トマトジュースにはリコピンやビタミンCなどの栄養が豊富で、健康や美容に良いといわれていますが、飲み方を間違えると、マイナスの影響が出ることも。
そこでこの記事では、トマトジュースを毎日飲むデメリットを解説します。適量や商品の選び方など、安心して日々の生活に取り入れるためのポイントをまとめました♩
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トマトジュースを毎日飲むと懸念されるデメリット

トマトジュースは栄養価が高く、健康維持に役立つ健康ドリンクとして注目されていますが、飲み方によっては体に負担をかける場合もあります。まずは、毎日続けるときに気をつけたいポイントを見ていきましょう。
塩分(ナトリウム)の摂りすぎ
トマトジュースのなかには、塩分が加えられているものがあります。食塩入りタイプの塩分は、1本あたり0.6〜0.8g程度。毎日1本(200ml)程度飲み続けると、1日の塩分摂取はかなりの量に。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」では、成人女性の食塩摂取の目標量は1日6.5g未満とされています。塩分を摂りすぎると、高血圧やむくみのリスクにつながることもあるため注意が必要です。
食事の塩分量に合わせて無塩タイプを選ぶなど、塩分の過剰摂取を防ぐよう心がけましょう。
糖質・カロリーの摂取過多
トマトジュースには、糖質も含まれています。1本あたりの糖質は約6.6gです。
世界保健機関(WHO)は、1日の糖類摂取量を総エネルギーの10%未満に抑えることを推奨しており、成人女性の場合は1日約45g未満が目安となっています。
カロリーや糖質の過剰摂取は、体重増加の原因に。糖質量は製品によって異なるため、ラベルで確認して飲む量を調整するのがよいでしょう。
カリウム過多と腎臓への負担
トマトジュースにはカリウムも豊富に含まれています。そのため、腎機能が低下している方や腎臓病を持つ方は、カリウムの過剰摂取に注意が必要です。
日本腎臓学会のガイドラインでも、腎機能に応じたカリウム管理が推奨されています。気になる場合は、医師に相談しながら飲む量を調整すると安心ですね。
栄養素の偏り
トマトジュースにはリコピンやビタミンCなど健康にうれしい栄養が豊富ですが、他の野菜や果物をトマトジュースに置き換えるのはおすすめできません。
栄養が偏らないよう、バランスの良い食事と組み合わせることが大切です。
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トマトジュースを毎日飲むならどのくらいが目安?

トマトジュースを毎日取り入れるなら、量や頻度に気を配ることがポイント。健康や美容への効果を最大限に活かすための目安を見ていきましょう。
1日の適量は200ml程度
トマトジュースを毎日飲む場合、200ml程度が目安。この量なら、塩分や糖質の過剰摂取を抑えつつ、リコピンやビタミンCなどの栄養を取り入れやすくなりますよ。
また、厚生労働省の「健康日本21」では、1日に摂る野菜の目標量は350g以上とされています。トマトジュース200mlには約100g分のトマトが使われているため、食事で不足しがちな野菜量の補助としても役立ちます。
「毎日でもOK」だけど条件つき
健康な方なら、トマトジュースを毎日飲んでも問題ありません。しかし、持病がある方や腎機能に不安がある方は注意が必要。
無塩・無添加タイプにも塩分は含まれ、カリウムや糖質の過剰摂取リスクもあるため、医師に相談してから飲む量を決めることをおすすめします。
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トマトジュースの選び方で毎日飲むデメリットを減らそう

トマトジュースを毎日取り入れるなら、製品の選び方が大切です。塩分や糖分、添加物に注意することで、デメリットを抑えつつ栄養を無理なく取り入れられますよ。
無塩タイプを選ぶ
有塩タイプのトマトジュースは、高血圧やむくみにつながるため、無塩タイプを選ぶのがおすすめ。健康リスクを気にせず、リコピンやビタミンCなどの栄養を取り入れやすくなります。
添加物や糖分が少ないものを
砂糖や保存料が加えられたジュースを毎日飲むと、糖質の過剰摂取や健康への影響につながる可能性も。砂糖・保存料不使用のものを選べば、毎日でも安心して飲むことができるでしょう。
濃縮還元とストレートの違い
トマトジュースには、濃縮還元とストレートの2種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
| 種類 | 特徴 | 栄養・味のポイント |
| 濃縮還元 | 加工の過程で水分を飛ばし、再び水で戻して作る | 風味がやや変わる場合があるが、手軽に入手できる |
| ストレート | 収穫したトマトをそのまま絞ったタイプ | 風味や香りが豊かで、栄養素も比較的多く残る |
自分の好みや生活スタイルに合ったタイプを選ぶことで、毎日無理なく続けやすく、健康や美容の効果をしっかり得られるでしょう。
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体質・ライフステージ別の注意点

体質やライフステージによっては、トマトジュースの取り入れ方に注意が必要な場合も。それぞれのケースで気をつけたいポイントを確認しておきましょう。
高血圧・腎臓病を持つ方
塩分やカリウムの摂取量に注意が必要です。無塩タイプを選んでも、塩分やカリウムは含まれるため、医師に相談して量を調整することをおすすめします。
妊娠中の女性や子どもが飲む場合
基本的には、トマトジュースを飲んでも問題ありません。ただし、塩分や糖分が少ないタイプを選びたいですね。毎日の習慣として取り入れるなら、塩分の過剰摂取や栄養の偏りに注意しましょう。
薬との飲み合わせ
降圧剤や利尿剤などの薬を服用している場合、カリウムの摂取量によって薬の効果に影響が出る可能性があるといわれています。持病がある方は、薬との飲み合わせも含めて医師に確認してから取り入れると安心ですね。
毎日のトマトジュース習慣Q&A!デメリットを避けて効果的に続けるには?

トマトジュースの飲み方やタイミングを工夫することで、栄養を効率的に取り入れられます。賢く飲むためのポイントをQ&A形式でまとめました。
Q. 塩分や糖分の摂取を抑える方法は?
A. 食事と一緒に飲むのがおすすめです。食事に含まれるタンパク質・脂質・食物繊維が、ジュースの糖分や塩分の吸収をゆるやかにしてくれます。
結果として、血糖値や血圧の急上昇を防ぎつつ、リコピンやビタミンCなどの栄養を効率よく摂取できます。
Q. 飲むタイミングは朝がいい?夜がいい?
A. 朝でも夜でもOKです。リコピンは脂溶性で、脂質と一緒に摂ると吸収率が上がるため、食事中や食後に飲むと、栄養効果を最大限に引き出せますよ。
Q. トマトジュースの量を増やすと効果は高まる?
A. いいえ、一度に多く飲むのはおすすめできません。
リコピンなどの栄養を過剰に摂っても、吸収効率は頭打ちに。また、塩分や糖分、カリウムの摂りすぎリスクもあるため、1日200ml程度を目安に飲むのが安全です。
Q. 加熱調理に使うと、栄養は変わる?
A. 加熱するとリコピンは吸収されやすくなります。その反面、ビタミンCは熱に弱いため減少してしまうことに。生で飲む場合と使い分けることで、栄養バランスを整えやすくなりますよ。
デメリットを避けてトマトジュースを毎日賢く飲もう

トマトジュースはリコピンやビタミンCなどの栄養が豊富で、健康や美容に役立ちます。ただし、塩分や糖分、カリウムの過剰摂取には注意が必要です。
無塩・無添加タイプを選んで、1日200mlを目安に食事と一緒に取り入れることで、デメリットを避けつつ効率よく栄養を摂取できますよ。
自分の体質やライフステージに合わせて適切な製品を選ぶことも大切です。他の野菜や果物もバランスよく摂ることで、毎日の健康習慣と美容を無理なくサポートできるでしょう。
ラココでは、トマトジュース以外にも、野菜や果物の上手な摂り方や食生活の工夫など、毎日に取り入れやすい美容・健康法を提案しています。気軽に相談して、無理なく続けられる習慣づくりの参考にしてください。
