日焼けは、放っておくとシミやくすみの原因にもなってしまいます。でも大丈夫。きちんとしたケアをすれば、肌はゆっくりと元の透明感を取り戻す力を持っています。
今回は、日焼けした肌におすすめのスキンケア方法や、白さを取り戻すための対策をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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日焼けには2種類ある!あなたの肌はどの状態?

日焼けには、大きく分けて「サンバーン」と「サンタン」の2種類があります。
サンバーンは、紫外線を浴びた直後に赤くヒリヒリと炎症を起こしている状態です。とくに肌が弱い人や、急に強い日差しを浴びた場合によく見られます。
一方サンタンは、日焼け後しばらくして肌が黒く色素沈着した状態。肌の奥でメラニンが増えているサインです。 どちらの状態も放っておくと肌トラブルにつながりますが、それぞれに合ったケアをすれば改善が期待できます。
まずは自分の肌がどちらの状態なのかを知ることが、正しいケアの第一歩です。
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できるだけ早くが大切!日焼け直後の対処法3つ

日焼け直後は、できるだけ早く応急処置をすることが肝心です。肌を落ち着かせることで、その後のダメージを最小限に抑えることができます。
ここでは、日焼け直後におすすめの対処法をご紹介しますので、ぜひチェックしておいてくださいね。
①まずは冷やす
赤みやヒリヒリ感があるときは、肌が炎症を起こしている証拠。そのため、まずは濡れたタオルや保冷剤を清潔な布に包んで、やさしく肌に当てて冷やしましょう。
冷やすことで炎症を抑え、ほてりを和らげることができます。 このとき、直接氷を肌に当てるのはNG。刺激が強すぎて逆に肌を傷つけてしまうおそれがあります。10分〜15分を目安に、肌の様子を見ながらゆっくり冷やしてあげてくださいね。
②保湿する
日焼け後の肌は乾燥しやすく、水分が奪われてとても敏感な状態です。炎症を落ち着かせたあとは、保湿でしっかりと肌を守ってあげましょう。
おすすめは、アルコールや香料が入っていない低刺激の化粧水やジェルタイプの保湿剤。アロエやセラミド、ヒアルロン酸などが含まれているものは、鎮静と保湿の両方に効果的です。手のひらで包み込むように、優しく肌になじませましょう。
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③擦らない&洗いすぎない
日焼けした肌はとてもデリケート。ゴシゴシ洗ったり、タオルで擦ったりするのは絶対に避けましょう。
摩擦によって炎症が悪化したり、肌のバリア機能がさらに低下したりしてしまいます。 洗顔やボディソープはよく泡立てて指の腹でそっとなでるように洗い、すすぎもぬるま湯で優しく洗い流しましょう。
体を拭くときも、タオルはポンポンと水気を押さえるように使ってください。日焼け後はとにかく「優しく丁寧に」が鉄則です。
日焼けした肌に白さを取り戻すおすすめの方法

応急処置をして肌が落ち着いたら、肌に白さを取り戻すために次は美白ケアを取り入れていきましょう。日焼けした肌に白さを取り戻すのにおすすめの方法は以下の通りです。
美白成分配合のスキンケアアイテムを使う
日焼け後の肌には、美白成分を含んだスキンケアが効果的です。
【美白有効成分】
・ビタミンC誘導体
・アルブチン
・トラネキサム酸
ただし、日焼け直後の赤みが残っている場合は刺激になることもあります。まずは保湿中心にして、肌が落ち着いてから美白ケアを始めるのがベターです。毎日コツコツ続けることが、透明感のある肌への近道!
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ピーリングケアをする
古い角質を取り除いて、肌のターンオーバーを整えるピーリングケアもおすすめです。
週に1〜2回、肌に優しいジェルタイプや酵素洗顔などを使って「くすみやゴワつき」の原因をオフしましょう。 ただし、やりすぎると肌のバリア機能を壊してしまうので要注意。赤みがあるうちは控えて、肌の状態を見ながら取り入れてくださいね。
紫外線対策を徹底する
日焼け後の肌は、再び紫外線を浴びると色素沈着が進んでしまいます。
そのため日焼け止めはもちろん、帽子や日傘、長袖などでしっかり紫外線対策をして肌を守ることが大切です。 SPF・PAの数値が高いものを選びつつ、肌に優しい処方のものを選ぶと安心です。汗をかいたときや外出が長引いた場合は、こまめに塗り直すことも忘れずに。
サプリで内側から日焼けを治すサポートを
日焼けのダメージは、肌表面だけでなく体の内側にも影響を与えます。そこで、インナーケアとしてサプリメントを取り入れるのも効果的です。
【抗酸化作用がある成分】
・ビタミンC
・ビタミンE
・L-システイン
・アスタキサンチン
抗酸化作用のある成分はメラニンの生成を抑え、肌の生まれ変わりをサポートしてくれます。 美白系サプリは日常的な紫外線対策として役立ちますが、短期間で効果を期待しすぎずに継続して取り入れるのがポイントです。
毎日のスキンケアと合わせて、肌の内側からも日焼けケアを始めてみましょう。
生活習慣を見直して日焼け肌の回復を早めるコツ

スキンケアやサプリに加えて、毎日の生活習慣を整えることも日焼けからの回復にとても大切です。肌が元気になるように、以下のような習慣を意識して取り入れましょう。
夜のゴールデンタイムに睡眠をとる
夜10時〜2時の時間帯は、肌の修復を助ける「成長ホルモン」が最も活発に分泌される時間です。この「夜ゴールデンタイム」にしっかり睡眠をとることで、ダメージを受けた肌の回復が早まります。
なるべく毎日同じ時間に就寝し、6〜8時間の質の良い睡眠を心がけましょう。寝る前のスマホやカフェインの摂取を控えることで、深い眠りに入りやすくなりますよ。
こまめな水分補給をする
日焼け後の肌は、想像以上に水分が失われています。体の内側から潤いを与えるためにも、こまめな水分補給が大切です。
1日1.5〜2Lを目安に、常温の水や白湯などをこまめに飲むようにしましょう。肌の乾燥を防ぎ、ターンオーバーもスムーズに促されるので日焼けからの回復がグッと早まります。
抗酸化作用のある野菜や果物を食べる
ビタミンC・ビタミンEやポリフェノールなど、抗酸化作用のある成分が豊富な野菜や果物を積極的に取り入れましょう。
【抗酸化作用がある野菜・果物】
・キウイ
・ブルーベリー
・トマト
・パプリカ
抗酸化作用のある野菜や果物には、肌の修復を助ける栄養素がたっぷり!色の濃い野菜や果物を意識して摂ると、体の中から透明感のある肌づくりをサポートしてくれます。
こんなケアはNG!やってはいけない日焼け後の対処法

肌を早く白く戻したいからといって、強引なケアは逆効果です。
たとえば赤みが残っているのにピーリングや美白アイテムを使ったり、肌をゴシゴシ洗ったりするのはNG。かえって炎症が悪化してシミや色素沈着の原因になります。
また、冷やしすぎたり熱いお風呂に長時間つかったりするのも肌への負担に。日焼け後の肌はとてもデリケートなので、まずはしっかり保湿と鎮静を優先してください。 焦らずに肌の状態をみながらやさしくケアをすることが、何よりも大切です。
焦らないで!日焼けを治すには段階的なケアと継続することが重要

日焼けした肌は、1日や2日で元に戻るものではありません。けれど、毎日の積み重ねが確実に肌に現れてきます。
まずは炎症を抑え、しっかりと保湿。そのあと、肌の状態を見ながら美白やピーリングなどを取り入れていきましょう。
さらに、紫外線対策と生活習慣を見直して肌の回復力を内側から引き出すことも忘れずに!
大切なのは焦らず、肌に優しく向き合い続けること。そうすれば少しずつでも、あなたの肌はきっと明るさと透明感を取り戻してくれますよ。
