VIOってそもそも何?
何でVIOっていうの?
など、疑問に思った方もいるでしょう。
VIOは主に美容業界や脱毛業界で使われている言葉ですが、一般的になじみがないため知らない方がいるのも当然です。今回は気になる「VIO」という言葉について、何を指しているのか、語源は何なのかなど、くわしく解説していきたいと思います。
INDEX
VIOとは

VIOという言葉は主に美容分野、特に脱毛において使用されている、アンダーヘア(陰毛)の各部位を指す言葉です。V・I・Oそれぞれが指す位置は以下のとおり。
| Vライン | デリケートゾーン(女性器)の上部。正面から見えるアンダーヘアの三角部分のこと。ビキニラインともいわれる。 |
| Iライン | デリケートゾーンの左右の部分。Vラインの下端からOラインの手前まで。 |
| Oライン | お尻の穴の周り |
脱毛では「VIO脱毛」とひとくくりにして使われることもありますが、「Vライン」「Iライン」など、個別に呼ばれることもあります。「脱毛したい部位によって使い分ける」といったイメージですね。
なぜVIOと表現されるようになったの?語源は?

VIOとは美容業界では当たり前のように使用されていますが、その語源ははっきりしていません。ただ、何かの言葉の略語ではなく、視覚的なものから発生した言葉だと考えられています。
Vラインは正面から見るとムダ毛の生えている部分が、足の付け根に沿って丁度V字のように見えます。昔から使われている「ビキニライン」の方が分かりやすい、という方もいるかもしれませんね。
IラインはVラインからOラインをつなぐ部分のことのため、見たまま表現すればたしかにIというアルファベットのように見えます。お尻の穴の周りを指すOラインも、見たままをうまく表現しているといえるでしょう。
VIOという言葉が生まれ、定着し始めてからまだ10年程度ですが、VIOという言葉が生まれたことで、アンダーヘアの脱毛に対するハードルが下がったという見方もあります。
「陰毛の脱毛をしたい」なんて、ちょっと恥ずかしくていいにくいですよね。「アンダーヘア」でもまだ勇気がいりそう。「ビキニライン」ではI・Oラインまで脱毛したい場合にうまく伝わりません。しかし「VIO」という言葉はそれ自体に意味合いを持たず、直接的な表現ではないのでカジュアルに使えますよね。
VIOは海外でも通じる

VIOという表現は、日本特有のものではありません。一般用語ではありませんが、英語圏でも脱毛をする際にVIOといえば十分通じます。
またそれぞれ、Vライン、Iライン、Oラインでも通じますが、Vラインは「bikini-line(ビキニライン)」、Iラインは「inside(インサイド)」、Oラインは「back(バック)」と表現されるのがメジャーです。言葉としては通じますが、脱毛サロンなどのメニューに「VIO」と記載されていることはあまりないようです。
どこで生まれたか定かではない言葉が、広く世界で使用されているというのは面白いですよね。
VIOとハイジーナの違い

ハイジーナとはVIO全ての毛を無毛状態に処理することをいいます。ハイジーナは「衛生」を意味する「hygiene(ハイジーン)」を基にした造語。語源のとおり、デリケートゾーンにムダ毛があると不衛生につながるという観点から、無毛にすることをそう呼んでいるのです。
つまりVIOは部位名で、ハイジーナは脱毛の状態。脱毛サロンで「ハイジーナにしたい」と伝えれば、VIO全ての毛を無毛にするための施術が受けられます。
ところでVIO脱毛はいつから当たり前になったの?

海外ではVIOのムダ毛があることが不衛生だと捉えるところも多く、無毛にする方も珍しくありません。そうした海外の美容トレンドが影響し、日本でも見た目の問題だけでなく、衛生面への配慮からVIO脱毛への関心が高まったと考えられます。
しかし歴史を遡ってみると日本でのVIO脱毛の起源は古く、江戸時代中期にはVIO脱毛をしていたらしいのです。主にVIO脱毛をしていたのは、遊郭の女性。そして男性です。
遊女にとっては身だしなみの一部であり、衛生面からもVIOの脱毛が必要だったのでしょう。一方男性は、ふんどし姿のときにアンダーヘアが見えるのはかっこ悪いとされていたので、ツルツルにする方が多かったようです。脱毛の方法は二枚貝で毛を挟んで引き抜いたり、毛切石を使って切り取るように取り除いたりするのが一般的でした。切り取ると毛先がチクチクするので、線香で焼いて毛先を丸くしていたのだとか。
時は流れ、普段着が着物から洋服に代わり、現代のような下着や水着を着用するようになると、一般の女性もVIOのムダ毛に対する意識が変わっていきます。バブルの頃になるとVラインのケアをする人も増えましたが、当時の脱毛は高額だったのでまだまだ自己処理する方がほとんどでした。電気針脱毛が主流だったので、VIOの脱毛は痛くて無理!という方も多かったのかもしれません。
その後、レーザー脱毛や光脱毛が日本でも広がり、価格もリーズナブルになったことで脱毛する人は大幅に増えました。しかしVIO脱毛をする人が急増したのは、ここ5年程度のことです。
VIO脱毛が一気に広がった背景には、見た目の問題だけでなく「清潔感を保ちたい」といったニーズが高まったことが理由として挙げられます。
VIOラインにムダ毛があると「生理のときに経血が絡みつく」「蒸れてかゆみが出る」「臭いが残りやすい」といった問題に悩まされやすくなります。しかし脱毛すればこうした不快感を軽減できます。
また、将来介護が必要になった場合を考え「排泄の清拭時に介護者に負担をかけたくない」といった理由から「介護脱毛」として、若い頃からVIO脱毛を検討する方も増えています。こうしたVIO脱毛に対するさまざまなニーズが増えたことが、VIO脱毛人口の増加につながったといえるでしょう。
当たり前、というと大げさになりますが、美しさをいつまでも維持したい女性にとって、VIOは注目しておきたい脱毛部位なのです。
VIOは見たままのイメージで作られた言葉、これからも人気の脱毛部位かも

VIOという言葉は、何かの言語の略称ではなく、見たままのイメージを言語化したものから広がった言葉と考えられます。アメリカなどでもVIOで通じるというのは面白いですよね。VIOはあくまで美容用語ですが、VIOという言葉が生まれ、広まったことでVIO脱毛もメジャーなものになりました。「見た目の問題」「清潔感を保つため」「将来の介護のため」など、VIO脱毛をはじめる方の動機はさまざまですが、VIOはこれからも注目の脱毛部位として人気を維持しそうです。
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