脱毛でムダ毛がなくなるはずが、より太い毛が生えてきたら驚きますよね。これは硬毛化といわれる現象で、脱毛を受ける上で切っても切り離せないリスクの一つです。
硬毛化が起きる原因は解明されていないため、自分が硬毛化するかどうかは施術を受けてみないとわからないため、心配な方もいるでしょう。そこで今回はそもそも硬毛化とは何か、原因や見分け方、硬毛化を治す方法など、硬毛化について網羅的に解説します。
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硬毛化とは

硬毛化とは脱毛後に、元の毛より太く硬い毛が突然生えてくる現象のことです。硬毛化はどのタイプの脱毛でも起こると考えられていますが、原因はまだ医学的に解明されていません。しかし以下のような場合に硬毛化が頻発しているようです。
・細く色素の薄い毛への施術
・弱めの出力で施術した場合
そもそもレーザーや光による脱毛は、毛の黒い色素に反応して熱エネルギーを作り発毛組織にダメージを与えます。そのため色素の薄い産毛では、十分な熱エネルギーを作れません。
この仕組みと頻発の条件から、「レーザーや光の熱エネルギーが弱く発毛組織を完全に破壊できていない状態で、刺激が毛周期に影響を及ぼし発毛が活性化された」ことが原因ではないかと考えられています。また、繰り返し脱毛の刺激が加わることも、硬毛化に影響を与えている可能性があります。
硬毛化が起こる頻度
硬毛化に関しては研究も少なく、どれくらいの人に起こるのか正確な頻度はわかりません。10人に1人程度といわれることもあれば、100人に1人程度といわれることもあります。
また、どんな脱毛でも硬毛化する可能性がある一方で、レーザーや光の種類によって硬毛化になりやすいものとなりにくいものがあるとの見解もあります。とはいえ硬毛化が起こる頻度はさほど高いとはいえないため、過剰に心配する必要はないでしょう。ただし、誰もにリスクがあると知っておくことは大切です。
硬毛化が起こりやすい部位
硬毛化は薄くて細い毛が生えている部位に好発するといわれています。具体的には以下のような部位です。
・肩
・背中
・太もも
・お尻
・二の腕
・うなじ
・フェイスライン
いずれも産毛など、細く色素の薄い毛が多い部位。数本だけ硬毛化することもあれば、その部位全ての毛が硬毛化することもあります。
硬毛化しやすい人
硬毛化が起きやすい人の特徴を挙げてみましょう。
・10代~30代前半の若い方
・毛密度が高い
・毛根が皮膚の深い場所にある
・もともと体毛が薄い方
・色白の方
あくまで傾向ではありますが、こうした特徴のある方が硬毛化になりやすいといわれています。また、1回の施術で硬毛化が起きるのではなく、複数回施術を受けた後に起こりやすいこともわかってきています。
硬毛化と似ている「増毛化」とは?
増毛化とは脱毛によって毛が減るのではなく、それまで発毛がなかった毛穴から毛が生えて毛量が増えてしまう現象のことです。原因は解明されていませんが、硬毛化と同様にレーザーの熱で発毛に関わる組織が活性化されたことによるものではないかと考えられています。増毛化が起こりやすい人の特徴や部位の傾向も、硬毛化と同様と考えられます。
硬毛化の見分け方と硬毛化ではないケース

硬毛化かどうかを見分けるポイントは以下のとおりです。
・もともとの毛より明らかに太い毛が生えている
・もともとの毛量より明らかに多い
ただし次のような場合は硬毛化ではない可能性があります。
・カミソリで剃った後、伸びてきた毛が太い
・前回脱毛を受けたときより毛量が多い
この2点についてくわしく説明しますね。
カミソリで剃った後、伸びてきた毛が太い
カミソリで剃った後、伸びてきた毛が太い場合、断面の問題が考えられます。通常体毛の先は先端に行くほど細くなっています。しかしカミソリで剃ると、断面がもともとの毛先より太くなるため、太い毛が生えてきたように感じてしまうのです。
前回脱毛を受けたときより毛量が多い
体毛は「毛周期」というサイクルで生え替わっています。そして毛周期は毛によってタイミングが異なります。そのため前回の施術より毛量が多いと感じても、たまたま多くの毛が成長期(毛の成長段階)だった可能性もあります。
先ほど紹介したように、明らかに毛が太い、毛の密度が高くなったなど、元の毛質や毛の生え方と明確な差があるかどうかよく確認しましょう。硬毛化していると感じたら、施術を受けたクリニックやサロンなどに相談してみてくださいね。
硬毛化が起きてしまったら

硬毛化が起きてしまったら……と考えると、脱毛が不安になりますよね。硬毛化は医学的に原因が特定されていないため、対処法も手探りな部分があります。しかしさまざまな方法が試されるなかで、硬毛化した毛の脱毛ができるという声も聞くようになりました。ここでは硬毛化した場合に行われている、代表的な対処法を4つ紹介します。
・脱毛の方式を変えて脱毛を続ける
・レーザーの種類を変えて脱毛を続ける
・硬毛化した毛だけニードル脱毛に移行する
・自然に治癒するのを待つ
それぞれくわしく解説します。
脱毛の方式を変えて脱毛を続ける
硬毛化が見られたら、脱毛方式の異なる脱毛へ移行する方法があります。脱毛には大きく分けて「熱破壊式」「蓄熱式」があります。それぞれの特徴は以下のとおり。
熱破壊式 | サロン脱毛のIPL方式や医療レーザー脱毛など | 高出力のレーザーや光によって高温の熱エネルギーを作り、毛根部分の毛乳頭や毛母細胞にダメージを与える |
蓄熱式 | サロン脱毛のSHR方式など | やさしい光を照射し、低温の熱エネルギーを毛根を包む毛包に集め、発毛指令を出すバルジ領域にダメ-ジを与える |
例えばIPLの光脱毛で硬毛化が起きた場合、SHRに切り替えるという手法がとられます。
レーザーの種類を変えて脱毛を続ける
波長の異なるレーザーに切り替えて脱毛を続ける方法もあります。クリニックで使用されているレーザーにはいくつか種類があります。それぞれ特徴が異なるため、一つのレーザーを使用して硬毛化した場合、別のレーザーに切り替えることで硬毛化した毛を脱毛できる場合があります。
硬毛化した毛だけニードル脱毛に移行する
ニードル脱毛とは別名電気脱毛と呼ばれる脱毛で、毛穴に直接細い針を差し入れ、瞬間的に電流を流すことで毛根内部の発毛組織を破壊する脱毛方法です。永久脱毛効果があり、「脱毛の最後の砦」と呼べる脱毛。
ただしムダ毛を1本1本施術していくため、広範囲の施術となると膨大な時間がかかります。また痛みが強烈なのも特徴。どうしても硬毛化した毛の脱毛が進まない場合には選択肢といえるかもしれません。
自然に治癒するのを待つ
自然に治癒するまで何もしないことを選択する方法もあります。個人差があるため一概にはいえませんが、脱毛をいったんお休みしてそのまま放置していると、自然に治る場合もあるようです。
自然治癒とは、自然に生え替わるのを待つということです。毛周期は部位によって異なりますが、硬毛化した毛が全て生え替わるまで、少なくとも半年~1年は様子を見続けなければいけない点は理解しておく必要があります。
硬毛化は対策できる?

硬毛化が発生する原理はわかっていないため、「これをすれば必ず防げる」という対策はありません。ただ、やっておくと硬毛化のリスクを低減できる可能性があるものはいくつかあります。
・脱毛の間隔をしっかり空ける
・日焼け後には脱毛しない
・ストレスをためない
・痛みが強くても適正な出力で施術を受ける
・硬毛化が置きにくい方法を選ぶ
それぞれくわしく解説します。
脱毛の間隔をしっかり空ける
脱毛の間隔を守ることが、硬毛化予防につながる可能性があります。頻繁に施術を受ければ毛穴に負担がかかり、硬毛化のリスクが高まるかもしれません。医療レーザーでは毛周期に合わせるため、2~3カ月空けてから次の脱毛を受ける必要があります。
短期間で通えるとされている光脱毛のSHR方式でも、1カ月は間隔を空けるのが一般的です。しっかりと間隔を空けることは、毛穴を十分に休ませることになり、硬毛化のリスク軽減につながります。クリニックや脱毛サロンなどで指定された期間はしっかりと空けて、次の施術を受けるようにしてくださいね。
日焼け後には脱毛しない
日焼けは肌がゆるやかなやけどを負っている状態。肌はとても疲れていて、そこにレーザーや光による衝撃が加われば、硬毛化のリスクを高めてしまうかもしれません。
そもそも日焼けした肌の場合、黒い色素に強く反応しやすい熱破壊式の脱毛は、施術そのものができません。もし日焼け肌に施術するとなると、レーザーや光が肌に反応してやけどする可能性があるため、照射エネルギーを弱くする必要があります。これは硬毛化の原因と考えられている「弱めの出力で施術した場合」に該当します。
日焼けが落ち着くまで脱毛は控え、肌の色ができるだけ元に戻ってから施術を受けるようにしましょう。
なお、SHR方式の脱毛は毛や肌のメラニン色素の濃さにあまり左右されないため、日焼け肌でも施術できます。とはいえ炎症がある状態での施術は難しく、肌や毛穴への負担になるため、硬毛化を避けたいならできるだけ肌状態が落ち着いているときに施術を受けるようにしましょう。
ストレスをためない
硬毛化にはホルモンバランスも影響しているのでは?という見方もあります。もともとホルモンバランスの変化によって体毛が濃くなることはあるので、こうした事実から硬毛化への影響が懸念されているのかもしれません。医学的根拠はまだないので、「念のため」「できるだけリスクを下げたい」と考えるなら、ホルモンバランスにも注意しておくといいかもしれません。
女性のホルモンバランスは1カ月の中で大きく変化します。またストレスや睡眠不足が続いても変わることがあります。普段から規則正しい生活を心掛け、生理中やPMS症状がひどく出やすい時期は避けて施術を受けるようにしましょう。
痛みが強くても適正な出力で施術を受ける
「弱めの出力で施術する」ことは、硬毛化のリスクを高めます。しかし特にレーザー脱毛は出力が強い分痛みが強く、人によっては痛くて耐えられないという方もいます。
とはいえ、痛くない程度に出力を抑えてしまうと、「脱毛の効果が十分得られない」「硬毛化のリスクが高まる」と全くいいことはありません。痛くても適切な出力での施術を受けることが、硬毛化のリスク低減に役立ちます。
硬毛化が起きにくい方法を選ぶ
硬毛化が起きにくい脱毛方法を選ぶのも、硬毛化のリスクを下げる方法です。脱毛サロンで提供されている蓄熱式のSHR方式の脱毛は、バルジ領域にダメージを与えるもので、毛根の奥にある毛乳頭や毛母細胞を狙うものではありません。
また厳密には脱毛が目的ではなく、抑毛や減耗が目的です。もちろん徐々にムダ毛が生えにくくなることで、ほとんど気にならない状態になる人もたくさんいますが、熱破壊式の脱毛とは狙う場所が異なるため、硬毛化しにくい脱毛方法といわれています。
こうしたリスクが少しでも低いとされている脱毛を選んで、施術を受けるのもよい方法でしょう。
硬毛化が心配ならやさしい光でじっくり脱毛するラココのSHRがおすすめ

硬毛化はどのような脱毛でも起こる可能性がある、脱毛のリスクの一つです。好発するのは産毛が生えている部位で、比較的若い世代の方に多い傾向。
・脱毛の間隔を守る
・日焼け直後に施術を受けない
・初めから硬毛化のリスクが低い方法で施術を受ける
これらが硬毛化の予防対策になります。
脱毛サロンラココでは、肌にやさしく痛みがほとんどないSHR方式の脱毛を提供しています。産毛・太い毛関係なく施術可能。徐々にムダ毛が気にならなくなり、早い方なら半年程度で卒業できる方もいます。
硬毛化のリスクも低いとされているため、硬毛化が気になっているならラココの脱毛がおすすめですよ。まずはお気軽に体験してみてくださいね。ご予約お待ちしています。