LACOCO COLUMN

脱毛
2025.1.20
脱毛後サウナに入っても大丈夫?注意点やリスクを解説

近年では美容に関心を持つ方が増えてきており、脱毛に通ったり、サウナを利用したりする方が増えてきています。
ただ、脱毛後は肌がデリケートな状態になるため、すぐにサウナに入っても良いか疑問を感じている方もいるでしょう。

この記事では、脱毛後にサウナを利用する際のリスクや、適切なタイミング、注意点について詳しく解説します。

脱毛とサウナの関連性

脱毛とサウナは、一見すると全く異なるもののように思えますが、実は深い関係があります。

サウナは高温環境で体を温め、発汗を促す温浴法です。一般的には80~100℃の室温で、遠赤外線や蒸気が利用されます。
サウナの主な目的は、体内の老廃物排出や血行促進、筋肉のリラックス、そしてストレス解消などが挙げられます。

サウナ後に水風呂に入ることで、心身のリフレッシュ効果を得ている方も多くいるでしょう。
この効果は「ととのう」と表現され、最近では一種の文化としても注目されています。

サウナの効果は科学的にも証明されており、定期的な利用が心血管疾患のリスクを低減し、免疫機能を向上させるという研究結果もあります。
また、サウナ後の急激な体温変化が、体の適応力を高め、自律神経系のバランスを整えるとも言われているのです。

一方で、脱毛はレーザーや光(IPL)を用いて行われる美容施術です。
脱毛は、黒色の毛髪に含まれるメラニン色素に反応し、毛根部の発毛組織にダメージを与えることで効果を得ます。
特にレーザー脱毛では、肌内部で200℃近い熱が一瞬発生します。この熱が、毛包内の細胞を破壊し、新たな毛の成長を抑制するのです。

脱毛の種類には、レーザー脱毛や光脱毛、ニードル脱毛などがあります。
レーザー脱毛は高出力で効果が高い反面、肌への負担も大きくなってしまうのがデメリット。
また、光脱毛はレーザーより出力が弱いため肌への影響は軽めですが、効果を得るには時間がかかってしまいます。

ニードル脱毛は、電気を用いて毛根に直接働きかける方法で、肌の色にかかわらず施術が可能ですが、時間がかかり痛みを伴うことがあります。

脱毛とサウナについてそれぞれ解説しましたが、この2つの共通点は「光」と「熱」を使用することです。

脱毛後の肌は通常よりも敏感であり、熱や光に対して過敏に反応する可能性があります。
そのため、サウナ利用には細心の注意が求められるのです。

脱毛後にサウナを利用するリスク

医療機関や脱毛サロンでは、脱毛後すぐにサウナを利用することは避けるように推奨されています。
ここからは、脱毛後にサウナを利用するリスクを見ていきましょう。

肌のヒリヒリ感

サウナは高温で乾燥しており、通常でも肌にストレスを与えます。
健康な肌であればヒリヒリのストレスにも対応できますが、脱毛後の敏感な肌がこの環境に晒されると、ヒリヒリ感や炎症が増す可能性があります。

脱毛後の肌は、熱や光によるダメージから回復途中であり、バリア機能が低下している状態です。
この状態でサウナの高温に晒されると、肌の炎症が急激に進行し、赤みや腫れ、痛みといった症状が現れやすくなります。
特にレーザー脱毛後は、この反応が顕著に現れやすいため注意が必要です。

毛穴からの細菌侵入リスク

サウナの熱で毛穴が開きやすくなります。
通常であれば、毛穴が開くことで老廃物の排出を促す効果が期待できますが、脱毛後の場合は注意しなければなりません。

肌のバリア機能が低下しているため、開いた毛穴からサウナ内の細菌が侵入しやすくなります。

これにより、ニキビや毛嚢炎といった肌トラブルが発生するリスクが高まるのです。
特に、脱毛直後は毛穴が開いた状態のため、肌トラブルのリスクがさらに増します。

また、サウナ内の高温多湿環境は細菌の繁殖に適しているため、衛生面にも特に注意が必要です。

体温上昇によるめまいのリスク

脱毛後は体内に熱がこもりやすい状態です。
特にレーザー脱毛後は、肌内部で局所的に高温が発生しており、体全体の熱バランスが崩れがちです。
この状態でサウナに入ると、通常よりも体温が急激に上昇し、水風呂との温度差も大きくなります。

温度差に体が対応できなければ、めまいや立ちくらみのリスクが高まります。
急激な温度変化は血圧の変動を引き起こし、特に血圧が不安定な人や高齢者にとっては危険な状況を招く可能性も。また、脱水症状のリスクも高まるため、十分な注意が必要です。

色素沈着のリスク

脱毛後の肌は、紫外線や熱に対して特に敏感になります。
サウナの高温環境に長時間晒されることで、メラニン生成が活発化し、色素沈着のリスクが高まる可能性があります。

特に、脱毛直後の肌は炎症を起こしやすい状態にあり、影響を受けやすいので注意が必要です。

色素沈着が一度発生すると改善には時間がかかることがあるため、しっかり対策しておきましょう。
肌の色が濃い方や、元々色素沈着を起こしやすい体質の方は、色素沈着のリスクが高まるため、サウナは避けた方が良いです。

脱毛効果への影響

脱毛直後にサウナを利用することで、せっかくの脱毛効果が減少してしまう可能性があります。
脱毛後の肌は、毛包内の細胞がダメージを受けた状態にあります。
この状態で高温環境に晒されると、細胞の修復が乱れ、本来期待される脱毛効果が十分に得られないかもしれません。

特に、複数回の施術が必要なレーザー脱毛や光脱毛の場合、施術の間隔を適切に保つことが重要です。
サウナを利用したことによる肌への負担が大きくなると、次の施術までの回復が遅れ、全体的な脱毛スケジュールに影響を与える可能性があります。
脱毛スケジュールに沿ってスピーディーに脱毛を完了したい方は、その理由は避けた方が良いでしょう。

脱毛後にサウナを利用してしまった場合の対処法

万が一、脱毛後にサウナを利用してしまった場合には、以下の対処法を実践しましょう。
適切な対応を行うことで、肌へのダメージを最小限に抑えられます。

すぐに冷やす

肌にヒリヒリ感やぶつぶつが現れた場合は、まず冷やすことが大切です。
濡れたタオルや氷袋を利用して、肌を優しく冷却します。

ただし、氷や冷水を直接肌に当てるのは避け、タオルで包むなどして刺激を和らげる工夫をしてください。
冷却には炎症を抑える効果が期待できるため、痛みやかゆみが徐々に和らいでいくでしょう。

冷やす時間は数分間ずつを目安に、様子を見ながら行ってください。

保湿ケアの徹底

サウナ後の肌は乾燥しがちです。脱毛後にサウナを利用してしまった場合は、肌のバリア機能が低下しているため、保湿ケアが特に重要です。
保湿成分を豊富に含んだローションやクリームを使い、肌を優しく保護しましょう。

特に、ヒアルロン酸やセラミドが含まれた化粧品が効果的です。保湿は、肌の乾燥を防ぎ、炎症を抑えるだけでなく、肌の修復を助ける役割も果たします。

刺激の少ないスキンケアの選択

脱毛後の肌は敏感な状態にあるため、サウナ後のケアには刺激の少ないスキンケア製品を使用しましょう。
アルコールや香料、着色料などの添加物が少ない製品を選び、肌に負担をかけないよう心掛けてください。

また、ピーリングやスクラブなど、角質を取り除くようなケアは肌にとって大きな負担となるため、脱毛前後は避けましょう。
肌を必要以上に刺激してしまうと、炎症が悪化するリスクがあります。

日焼け止めの使用

脱毛後は紫外線対策が欠かせません。サウナを利用した後は、特に肌が敏感になっているため、外出時には必ず日焼け止めを使用しましょう。
SPF値が高く、肌に優しい成分で作られた日焼け止めを選ぶと良いでしょう。

また、可能な限り直射日光を避け、帽子や日傘で肌を守ることも重要なポイントです。
紫外線によるダメージは、色素沈着の原因となるため、徹底した対策が大切です。

症状が続く場合は医師に相談

冷却や保湿ケアを行っても、肌の赤みやかゆみが続く場合や、症状が悪化する場合は、早めに医師に相談しましょう。
脱毛後の肌トラブルに対する適切な処置を行い、必要に応じて薬を処方してくれます。

また、今後の脱毛やサウナ利用におけるアドバイスも得られるため、自己判断で症状を放置せず、専門家の意見を聞くことが大切です。

脱毛後にサウナを利用する際の適切なタイミング

脱毛後にサウナを利用することは避けた方が良いですが、どうしてもサウナに入りたい場合は、適切なタイミングを守ることが重要です。
一般的には、脱毛後のサウナ利用は、少なくとも48時間以上経過してからにするのが良いとされています。

ただし、肌の回復状況や脱毛の種類によっては、さらに長い期間を空ける必要がある場合もあります。

特に、レーザー脱毛やニードル脱毛の場合は、肌への負担が大きいため、1週間以上の間隔を空けるのが望ましいです。
また、次回の脱毛施術までの間隔も考慮し、施術者と相談しながらスケジュールを組むと良いでしょう。

まとめ

脱毛とサウナには大きな美容効果が期待できますが、両方を利用する際は十分に注意しなければなりません。
脱毛後に十分な時間を置かずにサウナを利用すると、肌トラブルが発生したり、脱毛効果が得られにくくなったりなどのデメリットがあります。
せっかくの脱毛効果を最大限に引き出すためにも、脱毛前後のサウナの利用は控えた方が良いでしょう。

とは言え、サウナが大好きで入りたい方も少なくないはずです。その場合は、今回の記事で紹介した注意点を守りながら、無理のない範囲でサウナを楽しんでください。